!DOCTYPE html> 異常気象について考えませんか その4 ~森林火災~ | なるほど話 | DOWAエコジャーナル

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異常気象について考えませんか その4
~森林火災~

2019年は、シベリア、アラスカ、カリフォルニア、ブラジル、オーストラリアなど、大規模な山火事が発生しました。

今回は、森林火災に関係する研究発表などをご紹介します。

前例がない北極圏での森林火災[2019年7月12日]

世界気象機関(WMO)
Unprecedented wildfires in the Arctic[12 July 2019]

北半球での異常に高温で乾燥した状態が、特に北極圏での森林火災の多発を引き起こしている。気候変動は、気温の上昇と降水パターンの変化を伴い、山火事のリスクを増幅させ、山火事が発生する季節を長期化させています。

北半球では5月から10月にかけて山火事がよく見られますが、CAMS (the Copernicus Atmosphere Monitoring Service:コペルニクス大気モニタリングサービス)の上級科学者であり山火事の専門家であるMark Parringtonによれば、これらの火事が発生した緯度、山火事の強度、燃えている期間の長さは、非常に異例とのことです。

オーストラリアは記録上最も暑く、最も乾燥した年に、壊滅的な火災に見舞われている[7 January 2020]

Australia suffers devastating fires after hottest, driest year on record

2019年はオーストラリアで記録上最も暑い年でした。気象局によると、オーストラリアの2019年の平均気温は、1961年から1990年の平均を1.52℃上回っていました。それまでの最高記録だった2013年の+1.33℃の記録を大きく上回りました。

また、2019年はオーストラリアの記録上最も乾燥した年でした。2019年の降雨量は277.6mmで、それまでの最低記録(1902年の314.5mm)を大幅に下回りました。

降雨量が減少した期間はすべて異なりますが、2019年の異常な降雨量の少なさは、連邦干ばつ(20世紀初頭)やミレニアム干ばつ(21世紀初頭)など、オーストラリアが過去に最も乾燥した期間に匹敵しました。

その他のメディアによるニュースも、リンクにてご紹介します。
ご確認ください。

BBC NEWS JAPAN
豪森林火災、温暖化で将来は「当たり前」に=英研究チーム[2020年01月16日]

CNN
北極圏で相次ぐ山火事、「前例のない異常事態」温暖化加速の恐れも[2019.07.25]

日経新聞
気候危機、世界経済むしばむ 30年までに250兆円損失[2019/8/19 23:00]


上田 この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
上田 が担当しました

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