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献血はどうして必要なの?献血ルームでのイベントって?

■献血とは?

献血は、病気の治療や手術などで輸血を必要としている患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティア活動です。
献血の方法には、大きく分けて「全血献血」と「成分献血」があります。

  1. 全血献血:200ml献血と400ml献血があり、血液中のすべての成分を献血する方法です。
  2. 成分献血:血漿成分献血と血小板成分献血があり、血液中の必血小板や血漿のみを採血し、赤血球は再び体内へ戻します。献血する方の身体の負担が軽減されるため、全血献血よりも短い間隔で次の献血が可能です。

■なぜ献血が必要なのか?

血液は、人間の体内でしか作られないため、人工的に造れず、長期保存もできません。献血で集められた血液にはそれぞれ有効期間があり、赤血球製剤21日間、血小板製剤4日間、血漿製剤1年間とされています。そのため、患者さんへの安定的な輸血を確保するためには、1年を通して多くの方の定期的かつ継続的なご協力が必要なのです。

献血血液のおよそ半分がけがや病気の治療に使われていますが、残り半分は血漿分画製剤という医薬品の製造に使われています。

■献血するための条件は?

16歳から69歳までの基準を満たした方なら、どなたでも献血が可能です。
基準:「献血者の健康を確保する」「安全性の高い血液を患者さんに届ける」ための基準が設けられています。
ただし、献血基準を満たしていても、下記に該当する方は基本的に献血をご遠慮いただいております。

  • 当日の体調不良、服薬中、発熱等の方
  • 出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)を受けた方
  • 一定期間内に予防接種を受けた方
  • 外傷のある方
  • 海外旅行者および海外で生活したことがある方

など

出典:日本赤十字社 献血について

出典:厚生労働省 献血について知りたい

■献血する手順は?

(1)受付

運転免許証やマイナンバーカードなどで本人確認をします。その後、献血に関する副作用や使用目的などの説明を理解・同意した上、献血を申込みます。

(2)質問への回答

献血される方の健康を守るため、また安全な血液を患者さんに届けるため、当日の体調や病歴、食事や睡眠時間などに関する質問に回答します。

(3)健康診断

質問の回答内容に基づき、問診や血圧測定、体温測定を実施します。その後、献血可能な基準値かを判断するため、事前検査として少量の採血でヘモグロビン濃度・血液型を測定します。その結果を元に、医師が献血の可否を判断します。

(4)採血

全血献血にかかる採血時間はおよそ10分~15分、成分献血は40分~90分程度です。ウイルスの感染症など、採血針・採血バック共にひとり一人新しいものを使用しているので心配する必要はありません。

(5)休憩

献血後は、水分が不足しているので十分に水分補給をしてください。少なくとも10分以上休憩が必要です。
※献血後は、めまいや立ちくらみなどの体調不良が起こる可能性があります。トイレや階段、駅のホームでの歩行などには十分注意してください。気分が悪くなったり針を刺した部位に痛みやしびれが残る場合は、すぐに職員または血液センターに連絡してください。
献血後の注意点はこちら(日本赤十字社ホームページ)

(6)献血カードの受取り

献血終了後、今回の献血内容と次回の献血可能日などが記載された献血カードを受け取って終了です。

■献血ができる場所

全国各地にある献血ルームまたは献血バスで献血が可能です。献血の受付時間は、地域や施設によって異なりますので、詳しくは、日本赤十字社ホームページをご覧ください。また企業や学校を対象に献血バスが出張訪問するなどの「オープン献血」も実施しているので、ご協力いただける際は最寄りの献血センターへご連絡ください。

■献血ルームってどんなところ?

出典: あべの献血ルーム KiZooNa(日本赤十字社)

出典: 左:御堂筋献血ルームCROSS CAFE(日本赤十字社) 右:あべの経済新聞(画像=イメージ)

出典: あべの献血ルーム KiZooNa(日本赤十字社)

献血ルームは、ルーム毎によって雰囲気もさまざまですが、清潔感があり、カフェのようなおしゃれな空間でとても過ごしやすい場所が多いです。献血する方は、無料の自動販売機が利用でき、雑誌や漫画を読めたり、無料WiFiやコンセントを使用できるルームもあります。また、キッズスペースを設けているルームもあるので、お子様連れの方でも気軽に献血にご協力いただけます。

私は主に御堂筋献血ルームやあべの献血ルームを利用するのですが、どちらも駅から近くアクセスもよく便利です。種類豊富な飲み物やお菓子も食べ放題で、漫画や雑誌も無料で楽しめます。あべの献血ルームでは、お手持ちのスマホで漫画や雑誌が読めるマガホーダイ・コミックホーダイも無料WiFiで利用できます。

献血後には、アイスや菓子パンなどももらえるので、献血に協力するだけてお得感が満載です。週末は混みあうことが多いので予定が分かっていれば、事前予約することをおすすめします。混雑していなければ、予約なしでも全血献血であれば、1時間ほどで終わるでしょう。

隙間時間などお時間があれば、無料のカフェ感覚で気軽に献血ルームに行ってみてはいかがでしょうか。今なら、初めて献血する方に限定で素敵なグッズをプレゼントキャンペーンも開催中です!

出典: あべの献血ルーム KiZooNa(日本赤十字社)

メリットをまとめると、下記の通りです。

  • 無料でジュースやお菓子がもらえる
  • 無料で漫画や雑誌が読める
  • 血液検査を健康管理に役立てることができる
  • 無料でイベント体験やマッサージ体験ができる(献血ルームによる)
  • 無料で便利グッズやお菓子などがもらえる(献血ルームによる)
  • 献血回数に応じて景品がもらえる(献血ルームによる)

■献血ルームではさまざまなイベントも開催!

献血ルームでは、定期的にさまざまなイベントが開催されています。全国各地にあるルームによって異なりますが、女性に人気のタロット占いや手相占い、マッサージなどの体験もなんと無料です。ブランドやイベントとのコラボグッズがもらえたり、高級チョコがもらえたり、献血回数によって貯まるポイントで記念品がもらえます。

出典: 左:御堂筋献血ルームCROSS CAFE(日本赤十字社)
右:コミックマーケット100 献血応援イベント(株式会社シーエージェント)

また献血することはボランティアになるだけではなく、後日送られてくる血液検査の結果を自身の健康管理にも役立てることも可能です。

私自身、鉄分不足気味でコレステロールが高い体質なので、検査結果を知ることで食事に気をつけたりもしています。食生活を少し見直すだけですぐに数字に表れるので、定期的に行くことは健康維持にとても役立っています。無料で雑誌や漫画を読めるのも嬉しいポイントですね。たまにある占いなどのイベント体験も楽しんでいます。

人の役に立つだけなく、自身のためにも献血に行ってみませんか。

今回の記事をきっかけに献血に行ってみようかなと思ってもらえれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事は
アウトドア好きなフリーライター
森本あつこ が担当しました

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