「ルールを守る」~過積載編~ その1
Q.DOWAは過積載の車両は受け入れてもらえないと聞きましたが、
過積載はどの程度から気をつけないといけませんか?
- A.
-
少しだからと許されるものではないと考えています。
破ってもいいルールはないと考えているからです。
例えば、これまでお取引いただいてるお客さまと、過去にこんなやりとりがありました。
<エピソード-1>
産業廃棄物(廃液)をバキューム車で、自社運搬で搬入いただいているお客さま(Sさん)からの電話
- Sさん
- 今日そっちに運搬する産廃、全部積んだら1t超えちゃったけど、よろしくね。
少し、比重がおもかったみたいなんだよ。 - 営業Y
- えっ。
すみませんSさん、工場に入荷したトラックが過積載の場合、工場で産廃の受け入れができないことになっています。申し訳ないですけれども、1t分減らして運搬してください。 - Sさん
- そんな事言われたって、残った1tどうするんだよ。・・堅いこと言わずに今回だけなんとかしてくんない?
- 営業Y
- 大変申し訳ありませんがそれはできないんです。
ご存知だと思いますが、道路交通法では、 ドライバーは過積載をして運転してはいけない事になっているんです。それだけじゃなくて、お客様も過積載の状況で荷物を引き渡したりしてはいけない事になっているんです。
(エコペディア 道路交通法(過積載関係)) - Sさん
- よく知らなかったけど、そんな細かい事言うなよ。
- 営業Y
- どうして、過積載を防止しないといけないかというと、過積載によって、事故が起きる可能性が上がるからなんです。
過積載をすると、制動距離が長くなったり、バランスを崩し易くなったりして、危険なんです。 - Sさん
- それはそうかもしれないけど、Yくん荷物ほしくないの?
そんなことばかり言ってると、御社に産廃処理をお願いできなくなるよ。 - 営業Y
- 個人的には、荷物はむちゃくちゃ、ほしいです。
でも、御社とは後ろめたいこと無しに気持ちよくお付き合いさせてください。
Sさんが弊社を応援して下さっている気持ちは本当にありがたいと思っています。運賃や処分費のトータルコストでメリットが出るように提案することで、お気持ちにお応えしたいと思いますので、過積載防止の取り組みには、ぜひご協力をお願いします。 - Sさん
- もうわかったよ。荷物を減らしてから、もう1度トラックスケールで計量するよ。
YくんもDOWAさんも頑固だな~~ - 営業Y
- ありがとうございますSさん。今度飲みに行きましょう。
- Sさん
- うるさいよ。
後日 Sさんと飲みに行く事に・・・・
- 営業Y
- 先日は、ご理解いただいてありがとうございました。
- Sさん
- おまえんとこはほんと変わった会社だよな。
ちょっとくらい目をつぶってくれてもいいじゃない。 - 営業Y
- うちは遵法第一で営業しています。
大切なお客様の法律違反のリスクを防ぐために、廃棄物運搬・処理のプロとしてアドバイスさせていただくのも、弊社のサービスだと考えています。 - Sさん
- そりゃ筋金入りだね。
- 営業Y
- 頑固ですみません。
- Sさん
- もうわかっているよ。
このまえ、Yくんからいわれた「後ろめたいこと無しに気持ちよく」ってのが気になってね、積み込み時に少なめに積むように気をつけるようにしたんだよ。
そうしたら、ドライバーが「安心して運転できるし、かえって安全運転を心がけるようになった」ってさ・・。
DOWAはルールを守ります。
この姿勢をご理解いただき、今後もお客様との信頼関係を築いていきたいと考えております。
【参考資料】
道路交通法(昭和三十五年六月二十五日法律第百五号)
公益社団法人全日本トラック協会ホームページ トラックドライバーのための安全運転の基礎知識
リスクのクスリ(2011年2月1日)過積載
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この記事は
エコシステムジャパン株式会社
山下 が担当しました