海洋プラスチックごみ その2
海に遊びに行きました。
そして海辺にいると、ついプラスチックごみが目に入って気になってしまい、拾える範囲で拾いました。プラスチックごみにも、砂に埋まっているもの、海中を漂っているもの、海面に浮いているもの、色々ありました。
■プラスチックごみのあれこれ
1. 砂に埋まっているごみ
- フィルム系
パッケージ袋などフィルム系のものが多い様に思えました。海水浴場だったので、お弁当を食べる時に使う割りばしの袋が多くありましたが、その他、調味料の袋、飴の袋などもありました。 - ペットボトルのキャップ
- 煙草のフィルター
- 養生テープ・ヒモなど
- ばんそうこう
- プラスチックの破片
2. 漂っているごみ
ビニール袋やナイロンのヒモなど。
プラスチックの種類によっては、比重が1くらいだと沈みにくいのだと思われますし、袋などは水の流れを受けて漂うので沈みにくい様でした。海中に漂っているビニール袋は、白っぽかったり半透明な感じでふわふわしていて、まるでクラゲのようでした。
3. 浮いているごみ
小さな破片になっているものが多い様に感じました。
風向きによって変わるのだと思いますが、日によっては波打ち際にごみが集まっている所があり、そこには葉っぱや鳥の羽と一緒に、プラスチックの破片もありました。
■プラスチックごみについての参考情報
2050年に、海にいる魚の総量を海中にあるプラスチックごみの総量が上回ると見込まれるという論文が2016年に発表され話題となりました。
(出典)The New Plastics Economy Rethinking the future of plastics(WORLD ECONOMIC FORUM, 2016)
2020年には地上の総生物の重量を人工物の重量が上回るという論文も発表されています。
人工物の質量「人為起源物質量(anthropogenic mass)」は、20世紀初頭には全球の生物量の3%であったが、約120年を経た2020年には、全球の総生物量を上回ることが示された。
Emily Elhacham et al. “Global human-made mass exceeds all living biomass” Nature volume 588, pages442–444 (2020)
今回訪れたのは海水浴場でしたので海岸漂着ごみのような大きなごみは落ちていませんでしたが、それでも浜辺に落ちているのは、葉っぱや木の枝、貝殻よりもプラスチックの方が多いように感じましたし、魚を見つけるよりもプラスチックごみを見つける方が簡単でした。
(出典)海洋ごみをめぐる最近の動向平成30年9月(環境省)
【参考サイト】
環境省ホームページ
海岸漂着物処理推進法関係
令和3年度 海洋ごみの実態把握及び効率的な回収に関する総合検討業務
プラスチックスマート 海ごみゼロウィーク2023
Back to Blueホームページ
プラスチック管理指数(PMI)
対馬海ごみ情報センター
2021年対馬市海ごみ年間漂着量
この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
上田 が担当しました