DOWAエコジャーナル

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DOWAエコシステムにおけるPFOS含有廃棄物処理

DOWAエコシステムは全国でPFOS含有廃棄物の収集運搬から処理までのワンストップサービスを提供しております。今回は、その内容と特徴をご紹介いたします。

(1)処理施設

DOWAエコシステムは秋田県、千葉県及び岡山県にそれぞれ自前の処理施設を有しており、全国のお客様のニーズに合わせて最適な施設での処理をご提案いたします。

※画像をクリックで拡大します

DOWAエコシステムのPFOS含有廃棄物処理施設

エコシステム秋田株式会社:秋田県大館市
エコシステム千葉株式会社:千葉県袖ヶ浦市
エコシステム山陽株式会社:岡山県久米郡美咲町

  • エコシステム山陽(株)
  • エコシステム千葉(株)
  • エコシステム秋田(株)

エコシステム千葉とエコシステム山陽は、(一社)日本消火装置工業会のPFOS含有泡消火薬剤を使用した泡消火設備に関する取扱いについて(平成27年6月 令和2年1月一部変更)において、PFOS含有廃棄物の適切な処理委託先として紹介されています。

これは、廃棄物処理施設の廃棄物の取扱い範囲や環境省の「PFOS含有廃棄物の処理に関する技術的留意事項」に基づいた実証試験の状況等を(一社)日本消火装置工業会が考慮して選定されたものです。

また、DOWAエコシステムは、2020年10月より(一社)日本消火装置工業会へ賛助会員として参画しました。消火薬剤の交換や廃棄において適切に廃棄薬剤を処理する受け皿となることによって消火設備に関わる皆様のお力になりたいと考えております。

(2)処理方法と処理能力

DOWAエコシステムはPFOS含有廃棄物を焼却炉に投入し、高温で燃焼することによって熱分解し無害化しています。この処理は、環境省の「PFOS含有廃棄物の処理に関する技術的留意事項」に準拠したものです。焼却処理によるPFOSの分解率は99.999%以上であることが確認されています。また、焼却処理工程から生じる排水や残渣、排ガスも適正に処理し管理しています。

DOWAエコシステムの施設では、PFOSが含まれている泡消火薬剤は、専用ノズルによって焼却炉内へ直接噴霧したり、容器ごと焼却炉内に投入したり、専用のピットで他の固形廃棄物と混合して処理しやすい状態にした後に焼却炉へ投入するなど、廃棄物の性状や荷姿に合わせて対応できる点が特徴です。

<ポイント>
様々な荷姿で受け入れ可能

各施設によって処理能力は異なりますが、PFOSの含有量が0.1%程度の廃棄物(PFOSを含有する泡消火薬剤の原液はPFOSの含有量が0.003~2%であることが一般的です)であれば、いずれの処理拠点でも1日あたり10tを超えてPFOS含有廃棄物の処理を行うことができます。泡消火薬剤は通常水で数十倍に希釈して使用されますので、使用後の廃液などのPFOS含有量は非常に低くなります。そのため、そのような廃液であればさらに多くの量を受け入れることができます。

<ポイント>
PFOS受入可能量が大きい

処理に必要なコストを検討する際は、処分単価だけではなく、処理施設の受け入れ可能な荷姿や処理施設の1日の受入可能量も考慮する必要があります。処理施設で荷姿の制約がありPFOS含有廃棄物を小分けにする作業が発生したり、処理施設の受入量の制約によって計画通りに搬出が完了しない場合もあるからです。
処理先を検討するに当たっては、廃棄物の量やPFOSの含有量や濃度などについて事前に処理会社と十分に打ち合わせて確認を行うことが肝要です。

DOWAエコシステムの施設はPFOS含有廃棄物の処理能力が大きいため、お客様の処理計画に合わせて処理を進めることができます。また、荷姿についても、ポリ容器に限らず、ケミカルドラムやタンクローリーまで幅広い荷姿に対応できるため、ご担当者様のご負担を最小限にすることができます。

(3)処理実績

DOWAエコシステムは2011年の環境省の「PFOS含有廃棄物の処理に関する技術的留意事項」の発出に合わせて処理をスタートし、概ね10年間にわたって処理を行ってきました。

直近3年間は年間1,500t程度のPFOS含有廃棄物を処理するなど、長年にわたって多くのPFOS含有廃棄物を取扱ってきましたので、民間や行政、案件の大小など、さまざまなケースに対応できるノウハウを蓄積しています。

過去4年間のPFOS含有廃棄物の処理量

(4)収集運搬

DOWAエコシステムのグループ会社である、廃棄物処理の営業窓口であるエコシステムジャパンは全国に営業拠点を有しています。また、運搬の協力体制も含めて、全国をカバーする集荷のネットワークを構築しています。
そのため、お客様の拠点がどこであっても、お伺いさせていただき、最適な廃棄物処理をご提供させていただけます。

(5)最後に

お客様にとってPFOSはあまり馴染みのない物質であるため、取扱いや処理を進める上では不安を感じられる事もあるかもしれません。

DOWAエコシステムには、処理能力の大きな処理施設(千葉県、秋田県及び岡山県)を自社で保有し、全国に営業と集荷のネットワークを構築しています。また、長年にわたって多くの取扱い実績もあることから、安心してお任せいただけるものと考えております。PFOS含有廃棄物の処理について、何かお困りごとがございましたら、DOWAエコシステムに気軽にご連絡いただければと思います。

PFOS含有廃棄物処理のお問い合わせはこちら

お問い合わせ | DOWAエコシステム株式会社

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この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
山野 が担当しました

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