環境コンサルってなに? ~イー・アンド・イー ソリューションズ~ その5 「EHS監査」(1)
環境コンサルティングを実施しているイー・アンド・イー ソリューションズのご紹介(その5)です。
久しぶりにDOWAエコ商店街に来たA子さん、今回もイー・アンド・イー ソリューションズをのぞいて行きます。今回は『EHS監査』が目についたようです。
- 主人
- 「いらっしゃい! おや、毎度ご来店ありがとうございます。」
- A子
- 「こんにちは~。この商店街に来ると、やっぱりこのお店が気になるのよねー。」
- 主人
- 「うれしいことを言ってくれますね~。」
- A子
- 「だって、置いてあるものが一味違うというか、、、単に私がよく分からないもの好きなのかもしれないけど…。」
- 主人
- 「…いやいや、ウチのサービスを説明して、お客様にご理解いただくのも仕事ですからねー。まずは、興味を持っていただくことが第一ですから、お客さんみたいな人は大歓迎ですよ。」
- A子
- 「えへへ。じゃあ、今日は…このイー…エッチ…エス? のことを聞いてみようかしら。」
- 主人
- 「お客さん、EHS監査に興味ありとは、なかなかお目が高いですね!」
- A子
- 「このEHSって、どういう意味なの?」
- 主人
- 「ええ、これは環境(Environment)と安全衛生(Health & Safety)の頭文字を取ったものなんですよ」
- A子
- 「へぇー。なんか大事そうな感じはするけど、イマイチよく分からないわ。」
- 主人
- 「ええ、EHSは企業が工場などを管理する上で、大切な要素の一つなんです。欧米では訴訟や風評被害のような企業のリスクを抑えるために、早くから取り上げられてきたんですよ。」
- A子
- 「そうなんだ。日本ではどうなの?」
- 主人
- 「日本でも、グローバル企業を中心に管理要素に取り入れる企業が増えています。最近では企業に投資する上で、ESGも重要なポイントになって来たので…。」
- A子
- 「ESGって、DOWAエコ商店街にもあるわね。」
- 主人
- 「ええ、エコシステム・シンガポールのことです…ってお客さん、詳しすぎます。ここで言うESGは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance:統治・管理)のことです。環境はもちろんのこと、安全衛生も含めて管理がされていることが、投資するのにふさわしい企業だと考えられるようになってきたんですよ。」
- A子
- 「へぇー。それで、おタクは何をやってるの?」
- 主人
- 「ウチでは主に、EHS監査のお手伝いをしています。」
- A子
- 「監査の手伝いって?」
- 主人
- 「EHS監査は、環境と労働安全衛生に関する法令や企業の内部ルールの遵守状況を調べて、問題点やリスクを洗い出し、改善を促すんです。」
- A子
- 「そんなにスラスラ言われても、わかんないわよっ!」
- 主人
- 「…えーっと、監査をする拠点に行って、まず拠点が守らなければならない法律や規則に関係する書類や記録をレビューして、許可や届け出など必要な事をちゃんと実施しているかを確認します。さらに、実際に拠点の内外の視察と担当者へヒアリングをして、対象拠点の状況を把握します。その結果をその国の法令や社内基準と照らし合わせて、問題やリスクを指摘事項として洗い出すんです。」
- A子
- 「割と地道なのね。」
- 主人
- 「そうですね。手間はかかりますが、抜けがないように1つずつ確認する事が大事ですから。」
- A子
- 「でもここって環境コンサルティングのお店よね。環境だけじゃなくて、安全衛生も一緒に調べるのはどうして?」
- 主人
- 「いいところに気づきましたね! 実は、少し前までは、環境は環境、労働安全衛生は労働安全衛生と別々に監査してたんですよ。」
- A子
- 「それが、フツーじゃない?」
- 主人
- 「ですが、一つのことが、環境と安全面でのリスクに影響がある場合もあって、確認が二度手間になるというデメリットがあったんですよ。」
- A子
- 「どういう事?」
- 主人
- 「たとえば、化学薬品を使っている工場には、どんなリスクがあると思いますか?」
- A子
- 「化学薬品っていうと…こぼしたり漏らしちゃったりしたら、環境に良くないわよねー。」
- 主人
- 「さすがですねー。おっしゃるとおり、環境面では漏洩などでの汚染リスクが考えられます。」
- A子
- 「でしょー(エヘン)。」
- 主人
- 「でも、ほかにもリスクはあって、作業員が化学薬品を浴びたり吸い込んだりする暴露(ばくろ)リスク、これは健康面ですね。また、火災や爆発といった安全面でのリスクも考なければならないんです。」
- A子
- 「フム、確かに。」
- 主人
- 「ということで、リスクの発生源が同じ「化学薬品」なら、一緒に管理した方が合理的!ということで、環境と安全衛生の監査を一緒に実施することが多くなっているんですよ。」
- A子
- 「なるほどねー。そしたら、環境・健康・安全だけじゃなくて、他も一緒に監査しちゃえばいいのに。」
- 主人
- 「たしかに、EHSに労働条件や品質といった要素を加えて監査をするケースもあります。でも、監査内容が多くなると、監査に掛かる時間が多くなってしまいますし、リスクの発生源が違っていたら、一緒にしても効率的になる訳ではないんですよね。」
- A子
- 「そうか、うちは、EHSの事をやるけど、品質は隣の部署だな、とかって事になると、効率化されているとは言えなくなってくるものね。」
だんだん面白くなってきたA子さん
だんだん、踏み込んだ話になって行きます。
(続きは来月、お届けします)
この記事は
イー・アンド・イー ソリューションズ
近藤 が担当しました