廃試薬を排出する際に注意することはありますか?
Q:廃試薬の廃棄を処理業者へ依頼する際に、注意することはありますか?
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その試薬についての情報を事前に処理業者へお伝えください。また、複数の試薬ビンやボトルを段ボールに入れる際には、割れないようにしっかりと梱包をお願いいたします。
■試薬の排出時に実施いただきたいこと
①事前情報の提供
試薬は危険物や毒劇物に該当する物質など様々な種類の試薬が、1度に排出されることが多くあります。
それらの試薬の処理が処理施設の事業の範囲に含まれていることを確認し、適正処理が可能かを判断する必要がありますので、廃棄試薬について事前に情報提供をお願いします。
当社では、試薬に関しては、試薬名称、廃棄物の種類(廃酸/廃アルカリ/廃油など)、容器の種類(瓶、ポリ容器など)、内容量、危険物の種類、注意成分(重金属、ハロゲンなど)の有無などについて情報と、それぞれの試薬のSDS(MSDS)も事前に提供していただいています。
情報共有の重要性は他の廃棄物でも同様ですが、試薬は特に多種類のものを一度に廃棄することが多いため、想定外の廃棄品が無いように情報提供をお願いします。
②排出時の確認
排出時には、事前情報と同じものであることをご確認ください。もし事前情報と異なる試薬だと、処理施設の事業の範囲に含まれれない場合には処理ができなくて返却することとなったり、事前情報よりも濃度が高いなどの場合には、処理施設で排気ガスや排水に異常が出るなどの環境事故につながる可能性があります。
③漏洩対策
廃棄時に段ボールなどに複数の試薬を入れる際には、試薬瓶同士がぶつかって瓶が割れてしまわないように、梱包材などを使って梱包をお願いします。
もし試薬瓶が割れてしまうと漏洩につながるリスクがあります。また、複数の試薬瓶が漏れると中で段ボール箱等の中で化学反応が起きてしまうリスクもありますので、十分な安全対策をお願いします。
この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
後藤 が担当しました