DOWAエコジャーナル

本サイトは、DOWAエコシステム株式会社が運営・管理する、環境対策に関する情報提供サイトです。毎月1回、メールマガジンの発行と情報を更新しています。

文字サイズ

DOWAエコジャーナル > カタログに載らない話 記事一覧 > エコシステム千葉にて低濃度PCB廃棄物の処理を開始します

カタログに載らない話記事一覧 ▶︎

エコシステム千葉にて低濃度PCB廃棄物の処理を開始します

2018年1月18日、エコシステム千葉の2号炉において低濃度PCB無害化処理の大臣認定を取得しました。今後、試験運転を経た後、2018年2月中旬より営業運転を開始します。

1. エコシステム千葉の処理フロー

エコシステム千葉では、低濃度PCB廃棄物の無害化処理を行うために、低濃度PCB専用の廃油のタンクを新設しました。また、安全に低濃度PCB汚染物や低濃度PCB処理物を処理するための投入施設として、直投設備へ供給するための自動搬送設備を新たに建設しました。これにより、ドラム缶を直接投入できる危険物処理設備(FH設備)に加えて、プラスチック容器等に入った低濃度PCB廃棄物を直接炉内に投入して処理する事が可能になりました。
FH=Flammable(可燃性の)&Hazardous(危険な)の略。

エコシステム千葉の処理フロー

低濃度PCB廃棄物は、投入施設からロータリーキルンに投入されます。
ロータリーキルンと二次燃焼炉によってPCBは焼却・分解され、無害化されます。
焼却に伴う排ガスは、廃熱ボイラーで熱を回収された後に、排ガス処理施設の急冷塔で約180℃まで冷却され、バグフィルターで排ガスに含まれる塵を取り除き、酸性成分を中和させた後に大気放出されます。

2. エコシステム千葉の特徴

■多品目の処理が可能

エコシステム千葉では、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物を含め、さまざまな廃棄物の処理が可能です。さまざまな廃棄物に対応が可能な施設の特性を活かし、廃PCB、PCB汚染物、PCB処理物など、筺体以外のほぼ全ての低濃度PCB廃棄物の処理を行います。

■高い処理能力

日本最大級のロータリーキルンにて廃PCBを処理するため、一度に大量の低濃度PCB廃棄物の処理が出来ます。

最大処理能力
廃PCB等(炉内噴霧):26.6KL/日
PCB汚染物・処理物(FH設備+自動直投設備):24t/日

■安全な処理の実現

  • ドラム缶の直投
    危険物処理設備(FH設備)は、窒素雰囲気の中でドラム缶を破砕し、直接ロータリーキルンに投入する設備です。ドラム缶に入れられたPCB汚染物・処理物を詰替え作業なしに処理出来るため、安全かつ効率的な低濃度PCB廃棄物の処理が可能です。
  • 小分け容器の直投
    直投設備では、プラ容器や小分けした各種廃棄物を直接炉内に投入し、処理できます。こちらも、低濃度PCB廃棄物を容器ごと処理できますので、人とPCB廃棄物が接触することなく、また、PCBが環境中へ拡散するリスクを抑えた安全な処理が可能です。

3. さいごに

今回の無害化処理認定の取得によりエコシステム千葉が取り扱うことのできる廃棄物の種類が増え、さらに多くのお客様のニーズにお応えすることが可能となりました。日本最大級の大きさである当社のロータリーキルンの特性を活かし、多品目処理・多量処理を通じて、処理の効率化、処理コストの低減を実現し、法定期限内のPCB廃棄物処理推進へ貢献してまいります。

【お問い合わせ先】

エコシステムジャパン株式会社 関東営業部
〒299-0265
千葉県袖ケ浦市長浦拓1-1-51
TEL:0438-60-7175 FAX:0438-62-9937

【関連リンク】

難処理廃棄物も受入可能な日本有数の処理拠点 ~エコシステム千葉のご紹介~その1
難処理廃棄物も受入可能な日本有数の処理拠点 ~エコシステム千葉のご紹介~その2

【参考資料】

環境省ホームページ
報道発表資料 低濃度ポリ塩化ビフェニル廃棄物の無害化処理に係る大臣認定について(エコシステム千葉株式会社)


藤原 この記事は
エコシステム千葉株式会社
藤原 が担当しました

※ご意見・ご感想・ご質問はこちらのリンク先からお送りください。
ご氏名やメールアドレスを公表する事はありません。

▲このページの先頭へ

ページの先頭に戻る