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廃棄物をフレコンに入れて屋外で保管する際に、注意する点は何ですか?

Q:廃棄物をフレコンに入れて屋外で保管する際に、注意する点は何ですか?

A:

搬出時の漏洩を防ぐため、劣化と雨水の入り込み対策をしてください。
フレコン内に雨水が溜まると、雨水が漏れ出すことによる漏洩につながります。屋外で保管する場合にはフレコン内部に雨水が入り込まないよう、浸透防止シート又はブルーシート等で養生する必要があります。

■フレコンとは

フレコン(フレキシブルコンテナ)は、フレコンバック、トンパックとも呼ばれ、原料や製品、廃棄物など様々な物の保管・運搬容器として使われています。ポリエチレンやポリプロピレンなど合成繊維で作られており、軽くて丈夫ですが、熱や紫外線に弱いなどの特徴があります。
乾燥した汚泥や廃プラスチック類、ばいじん等を運搬する際の容器として使われることが多いです。ただし、鋭利なものは袋を突き破ってしまいますので、鋭利なものの容器としては適しません。

■屋外保管だとどのようなリスクが高まりますか?

フレコンを屋外で保管すると以下のような理由から、漏洩のリスクが高まります。

1. 風雨・日光に晒されると劣化する


写真:穴の開いたフレコン

屋外で保管すると風雨の影響や日光(紫外線)で劣化してしまいます。

劣化した状態で運搬すると、フレコンの損傷個所(穴、破損)から中の廃棄物が漏洩してしまうリスクがあります。

2. 雨ざらしとなると雨水が入り込む

フレコンを屋外で雨ざらしの状態にして保管すると、雨がフレコン内に入り込む可能性があります。フレコンは、水分の多いものを保管するために作られていませんので、フレコン内の廃棄物と混ざった雨水がフレコンの外に漏れてしまう、つまり廃棄物が漏洩してしまうリスクが高まります。

■フレコンからの漏洩を防ぐために

フレコンの劣化による漏洩を防ぐため、以下のような対策を取る必要があります。

1. 保管時に風雨・日光に晒されないようにする

フレコンは屋内での保管をお勧めします。ただ、難しい場合もあると思いますので、その場合はパレットに載せてフレコン用のカバーをかけたり、ブルーシートや浸透防止シートをかぶせるなどの対策をお願いしています。

※なお、廃棄物ではなく汚染土壌を保管・運搬する場合には浸透防止シートを使って養生しますが、このシートにはブルーシートは含まれないのでご注意ください(以下URLのp2に浸透防止シート等の定義が載せられています)。
汚染土壌の運搬に関するガイドライン(改訂第4.1版)

2. 搬出前にチェックする


写真:吊り部が劣化したフレコン

運搬途中の漏洩を防止するために、排出前に損傷個所(穴、破損)が無いか、フレコンの劣化状況の確認をお願いしています。
また、フォークリフト等で釣り上げた際に急に吊り部がちぎれて破袋(中身が出てしまうこと)もありますので、フレコン吊り部の状態の確認もお願いしています。

劣化が激しい場合には、新品のフレコンへ中身を入れ替えるか、劣化したフレコンごと新品のフレコンに入れ替えるなどの対策が必要です。


この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
後藤 が担当しました

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