生物多様性に関する取組み方法
Q.生物多様性に関する取組みをしたいと思いますが、ピンと来ません。
具体的な取組み方法を教えてください。
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生物多様性に関する取組みを検討される場合、参考となるのが「生物多様性民間参画ガイドライン~事業者が自主的に生物多様性の保全と持続可能な利用に取り組むために~第1版」です。このガイドラインによれば、下図のような取組みの進め方を、参考例として示しています。
まず、大まかな方針を設定した上で、御社の事業活動が生物多様性から受ける恵みと、生物多様性に与える影響について把握することから始めることが必要です。こうした生物多様性との関わりの把握により、優先的に取り組むべき事項を特定していくことができ、生物多様性に取組む目的が明確化され、目的達成のための具体的な目標を設定することが可能となってきます。
そして、設定した目的・目標を達成するための手法や計画を立案し、推進体制や進行管理システムを整備した上で、実行に移していくことが重要になってきます。既に、環境計画書や環境報告書を作成していたり、環境管理システムを導入している場合には、その一環に長期的な視点に立った生物多様性に関する取組みを組み込んでいくことが有効的と考えられます。
また、取組みの実施状況や結果を点検し、成果と課題を抽出し、より良い取組みとするための手法や計画等の見直しを適宜行っていく順応的な進め方が、実効性を上げるためのポイントと言えます。
図1 取組みの進め方のフロー
「生物多様性民間参画ガイドライン」より作成
http://www.env.go.jp/nature/biodic/gl_participation/pdf/045-051.pdf具体的な取組み事例としては、基本理念・行動指針の制定、原材料や物品調達に関わるガイドラインの策定、社有地内の貴重種の調査・保全活動やビオトープの創出、外来生物の駆除、海外での植林活動、生物多様性に関わる社員向け及び地域住民への環境教育、生物多様性に関する共同研究や研究プロジェクトへの資金協力、森林認証や海のエコラベルの取得、国際環境NGOとのパートナーシップの締結、環境格付けランクに応じた優遇金利融資の実施等、非常に多岐にわたっています。
詳しくは、「生物多様性民間参画ガイドライン~事業者が自主的に生物多様性の保全と持続可能な利用に取り組むために~第1版」や、日本経団連自然保護協議会の会員企業による取組み事例を掲載している以下のウェブサイト等を参考にしてください。「生物多様性民間参画ガイドライン」
日本経団連自然保護協議会の取組事例また、イー・アンド・イー ソリューションズでは、30年前から生物多様性保全のサービスを提供しています。カタログに載らない話もご覧ください。
お問い合わせ先: 03-6328-0080
http://www.eesol.co.jp/inquiry