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六価クロムの排水基準等の見直しに係る検討会が開催されています

六価クロムの排水基準について、検討会にて見直し後の基準値と今後のスケジュールが示されましたので、ご紹介します。

1. 背景

環境基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準の維持達成のための方策として、水質汚濁防止法に基づき、特定施設を有する工場・事業場に対する排水規制等が行われています。

2020年に水道水基準が改正され、2022年に水質環境基準が改正されたのを踏まえ、水質汚濁防止法に基づく排水基準、地下浸透基準、浄化基準を見直すため、「六価クロム化合物の排水基準等の見直しに係る検討会」が設置され、見直しの検討がなされてきました。
(「水道水質基準」や「環境基準」は六価クロムの新たな人への健康影響として、臓器への影響、貧血、発がん影響があると評価されたことから、0.05mg/lから0.02mg/lに強化されました。)

2. 現行の基準値と見直し後の基準値

現行の基準値 見直し後の基準値
排水基準 0.5mg/L 0.2mg/L
地下水浄化基準 0.05mg/L 0.02mg/L
地下浸透基準 0.04mg/L 0.01mg/L

六価クロム化合物は電気めっき業で多く使用されており、当該業界団体から要望があることから、電気めっき業に対して暫定排水基準の設定の可否を検討することになっています。

3. 今後のスケジュール

今後の予定として、「六価クロム化合物に係る基準の見直し(案)」 には、以下のように示されています。

2023年

2~3月:
報告案の検討
3~4月:
パブリックコメントの実施
4~5月:
報告のとりまとめ
5月頃:
中央環境審議会水環境・土壌農薬部会における見直し案の審議
同審議会からの答申
秋頃まで:
関係省令等の改正・公布

2024年

4月頃:
改正省令等の施行

詳しくは、環境省ホームページをご確認ください。
令和4年度 六価クロム化合物の排水基準等の見直しに係る検討会の開催について[2023年01月27日]


上田 この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
上田 が担当しました

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