使用済みリチウムイオン電池のリサイクル事業を拡大
DOWAエコシステムは、秋田に加えて、岡山においても熱処理後のリチウムイオン電池の破砕・選別による再資源化ラインを5月から稼働させ、使用済みリチウムイオン電池のリサイクル能力を拡大します。
また、蓄電池の製造業者が自社製品を適正処理またはリサイクルする広域認定制度に参画するため、エコシステム山陽(岡山県久米郡美咲町)において、一般廃棄物処理施設設置届出書を提出し、受入れ可能な廃棄物の品目を拡大しました。
リチウムイオン電池は電化製品だけでなくHV/EVなどの自動車や住宅向けにも普及が拡大しており、当社はいち早く安全で効率的なリサイクルの取り組みを進めてきました。
DOWAグループでは、熱処理によりリチウムイオン電池を安全に不活性化した上で、破砕・選別処理により鉄、アルミ、銅、コバルト・ニッケル混合物を分離回収しており、コバルト・ニッケル混合物からの炭酸リチウムの精製も技術実証を終えています。
今回岡山で導入した再資源化ラインは、既に秋田で稼働している再資源化ラインの1.5倍となる、月間約150トンの処理能力を有します。
これらにより、2022年度はグループ全体で約500トンのリチウムイオン電池のリサイクルを目指します。
さらに、輸送や不活性化を行う他事業者とも連携するなど、リサイクルに係るサプライチェーンの強化にも取り組んでいきます。
DOWAグループは、廃棄物の適正処理や再資源化等、環境・リサイクルサービスの強化を引き続き推進し、持続可能な社会の構築に貢献していきます。
【参考】本件に関連する過去のニュース
- 2022年5月6日付
- DOWAのLIBリサイクルがTBS news23に取り上げられました
【参考】本件に関連する過去のプレスリリース
- 2021年4月19日付
- 使用済みリチウムイオン電池のリサイクル能力を拡⼤
- 2018年12月17日付
- リチウムイオン電池の受入拡大、安全な処理と効率的な金属リサイクルを両立