DOWAエコジャーナル

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シンガポールにおいて新焼却炉を稼働、固形有害廃棄物の安全で低炭素な処理を推進します。

DOWAエコシステム(株)は、シンガポールで廃棄物処理事業を行っている子会社Technochem Environmental Complex Pte. Ltd.(シンガポール共和国 資本金:3.5百万シンガポールドル 社長:吉成 明夫、以下TEC社)において、新焼却炉の稼働を開始しました。

シンガポールは製薬・化学産業の成長を促進しており、世界の大手医薬品企業が多数進出しています。今後、こうした産業から発生する固形有害廃棄物の増加が見込まれる一方、それらを受入できる廃棄物処理企業は限られているため、処理能力は逼迫すると考えられます。

DOWAエコシステム(株)は2009年から東南アジアへ進出し、現在シンガポールに加えインドネシア、タイおよびミャンマーの4か国で環境・リサイクル事業を展開しています。シンガポールでは、主に製造業由来の有害廃棄物を対象に、収集運搬と焼却処理を中心とした廃棄物管理サービスを提供するTEC社と、貴金属リサイクルならびに環境コンサルティングを行うDOWA ECO-SYSTEM SINGAPORE PTE. LTD.の2拠点で事業を行っています。

TEC社は有害廃棄物のほぼ全ての品目の処理ライセンスを保有し、特に液体廃棄物の処理に強みを有してコンプライアンスを重視する企業からの信頼を得てきました。今回建設した新焼却炉では、製薬・化学系の難処理廃棄物など、固形有害廃棄物を中心に受け入れを進めていきます。

この炉の導入により、TEC社では廃棄物の焼却処理能力が従来の約2倍となることに加えて、液体か固形物かの性状を問わず、多様な難処理廃棄物を受け入れられる体制が整います。また新焼却炉では、着火時以外には補助燃料を使用せずに廃棄物を完全燃焼することが出来るため、固形廃棄物を焼却処理する際のCO2排出量を大幅に削減することが出来ます。

DOWAグループは国内外で培った経験を活かし、シンガポールにおいて様々な有害廃棄物の安全な無害化処理に加えて、現在社会的な要望が高まっている低炭素化型の廃棄物処理も進めてまいります。

DOWAエコシステム(株)は引き続き成長が見込まれるアジアにおいて事業展開を加速し、様々な環境問題の解決に貢献してまいります。

■新焼却炉の概要

設置場所 シンガポール トゥアス工業地区 TEC社敷地内
受入開始時期 2017年5月末(予定)
処理対象物 製薬・化学系廃棄物をはじめとした固形有害廃棄物
処理能力 36トン/日


TEC社 新焼却炉 外観

■DOWAホールディングス株式会社 ニュースリリース

シンガポールにおいて新焼却炉を稼働、固形有害廃棄物の安全で低炭素な処理を推進


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