世界のゴミ箱から(2) ~コピアポ(チリ)~
みなさん、海外旅行や海外出張に行った際、街中のゴミ箱を意識してご覧になったことはありますでしょうか?
街中にある、単なる「ゴミ箱」にすぎませんが、ゴミ箱の形状や色使い、デザイン等は国によって様々です。さらには、勇気を振り絞って(?)、ゴミ箱の中を覗いてみると・・・。ゴミの捨て方にも国によって違いがあることもうかがい知れます。
今回は世界各国で環境関連業務を行っているイー・アンド・イー ソリューションズのグローバル環境グループによる「世界のゴミ箱事情」に関するレポート第2弾 チリ編です。
今回ご紹介するのは、地球の裏側、チリ共和国アタカマ州の州都コピアポです。コピアポという地名、みなさんも聞き覚えがあるのではないでしょうか?
そう、2010年10月13日、サンホセ鉱山での落盤事故により坑内に閉じ込められた鉱山労働者33名の奇跡的な救出劇で世界中から注目された街です。我々がコピアポを訪れたのは、この奇跡の救出劇の興奮冷めやらぬ2010年10月下旬のことでした。
さて、そんなコピアポの街を散策していた時に見かけたゴミ箱がこちらです。
お判りでしょうか? 何故か、鉄柱の上にゴミ箱が載っていて、随分と高い位置にゴミ箱があります。初めて目にした際、これがゴミ箱だとは分からず、「これは一体、何のためのもの??」と、思わず現地の人に尋ねてしまいました(笑)。
では、何故、このゴミ箱はこんな形状になっているのでしょうか?
実は、コピアポの街中には野良犬がとても多く、一般的なゴミ箱だと野良犬に荒らされてしまい、ゴミが散乱してしまうそうです。なので、その防衛策として、野良犬に荒らされにくい、このような形状になっているのだとか。
最近、日本では野良犬をめっきり見かけなくなっただけに、「野良犬にゴミを荒らされるのを防ぐため」ということは思いつきませんでした。
もちろん、コピアポにあるゴミ箱すべてが、この『野良犬対策ゴミ箱』ではなく、右下のような一般的なものもあります。
ちなみに、野良犬が多いのはコピアポだけの話ではなく、チリの首都サンチアゴも野良犬が大変多く、旅行者が野良犬に襲われるといった被害もあり、現地ではちょっとした社会問題になっているようです。
みなさんもチリを訪問される際には、野良犬に囲まれないようお気を付けください。
我々、イー・アンド・イー ソリューションズのグローバル環境グループは、わが国近隣の東南アジア諸国のみならず、遠くは中東の湾岸諸国から、果ては南米諸国まで赴き、環境関連業務を行っています。
今後も、海外諸国における業務の合間に、現地のゴミ箱を観察することにより、その国の文化・風習・国民性等の一端をご紹介できれば、と考えています。
この記事は
イー・アンド・イー ソリューションズ
木櫛 が担当しました