雪見の露天風呂
先月のコラムでも温泉のご紹介をしましたが、冬といえば雪見露天風呂!ということで、また温泉について書きます。
(出典)photoAC
秋田県大館市に住んでいたころ、温泉に出かけるのが楽しみでした。
東北エリアに温泉はたくさんあり行く先は沢山あるのですが、温泉まで行くのに車で片道数時間かかるので、制覇はできませんでした。
ところで、「国民保養温泉地」をご存知ですか?
国民保養温泉地とは、温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を「温泉法」に基づき、環境大臣が指定するものです。
国民保養温泉地の選定は、概ね以下の基準によって行われており、昭和29年から指定が始まりました。令和4年10月現在では、全国で79箇所が指定されています。
(出典)国民保養温泉地(環境省)
青森、秋田、岩手、山形、宮城の東北5県には、14か所指定されています。
(出典)国民保養温泉地リーフレット[PDF 4.1MB]
私は、単純泉よりも硫黄泉が好きです。
硫黄泉は銀のアクセサリーが黒ずんでしまいますが、温泉に入ってる~~!という感じが何ともいえません。
銀のアクセサリーが黒ずむのは、銀が硫化銀(黒)になるという酸化還元反応です。
4Ag+O2+2H2S→2Ag2S+2H2O
高校化学での「金属イオンの系統分離」でも出てきますが、
銀イオンの存在する水溶液に硫化水素を通じると、硫化銀が生じる。
硫化銀は水に不溶なので硫化銀の沈殿が出来る。
という反応です。受験勉強をしていた頃が懐かしいです。あの頃は若かった(笑)。
国民保養温泉地は、一般社団法人日本温泉協会のホームページから検索ができます。
秋田県大館市は、「⑩大館ぐるみ温泉郷」がH29年5月に指定されています。
秋田藩主が湯治場として利用した県内随一の歴史を誇る大滝温泉、
新緑や紅葉が美しい長木渓谷で知られる雪沢温泉、
天然秋田杉の美林で知られる矢立峠に抱かれた矢立温泉、
白神山地に属する田代岳の麓に位置する一軒宿のたしろ温泉、
慶長4年(西暦1600年)或いは慶長7年に発見されたと言われる大葛温泉
市街地にある釈迦内温泉・ほうほう温泉・東台温泉・おおだて温泉など、市内すべての温泉を含み、温泉地別に様々な特徴を有した温泉郷となっています。
(出典)大館ぐるみ温泉郷(日本温泉協会温泉名人ホームページ)から作者抜粋
私は、会社の近くにある釈迦内温泉が好きです。硫黄泉ではありませんが、露天風呂もあり、お風呂のお湯がうっすらいい香りがする気がします。宿泊施設はありませんが、工場見学にお越しの際にぜひお立ち寄りください。
この記事は
DOWAエコシステム 環境ソリューション室
上田 が担当しました