DOWAエコジャーナル

本サイトは、DOWAエコシステム株式会社が運営・管理する、環境対策に関する情報提供サイトです。毎月1回、メールマガジンの発行と情報を更新しています。

文字サイズ

e.コラム記事一覧 ▶︎

着なくなった服や肌着を再利用!お掃除や小物づくりで使い切る方法とは

着なくなった服や肌着を再利用!お掃除や小物づくりで使い切る方法とは

首が伸びたTシャツ、薄くなった肌着や柄に飽きたスカートなど、着なくなってもこのまま捨てるには勿体ない服がどの家庭にもあるのではないでしょうか。そういった服をサッと使える掃除用品にしたり、身近で使いやすい小物に作り変えたりして、最後まで使い切る方法をお伝えします。

■切るだけでカンタン手間なし!お掃除に利用

とにかくカンタンに再利用したい方におススメなのは、適当な大きさに切ってお掃除に使う方法です。肌着やTシャツなど伸縮性のある柔らかい手触りの生地は特にお掃除向き。切ってお掃除に利用する際のポイントを2つお伝えします。

◆ポイント1:切る前に素材を確認する◆

タイツやストッキングなどに多いのですが、ポリエステルやポリウレタンが主な素材の場合は靴磨きやシンク磨きなどに使うと汚れが良く落ちます。これらの素材はスポンジの素材と同じものなので、汚れをこすって落とす用途が最適。両手で持って使える大きさに切って皮靴や水栓を磨くとピカピカになります。

伸縮性をもつ生地にはコットンやレーヨンも多く、これらの素材は吸水性に優れています。古くなった肌着は、食器の汚れ落としや鍋の油のふきとりなど拭き取ってキレイにしたい場所に使いましょう。細かい場所の拭き取りに使えるよう小さめに切っておくと使いやすいです。

◆ポイント2:使いやすい大きさに切る◆

それではどのくらいの大きさに切っておくと使いやすいのでしょうか。これは個人の好みや使う用途にもよりますが、あまり大きいと扱いにくいです。初めての方は、自分の手の大きさを基準にするといいかもしれません。例えばキッチンで使う場合なら、薄い生地は大体手の大きさに、厚手の生地は手の中に収まる大きさにカットすると使いやすいと思います。

上の画像は小学生の子どものキャミソールです。私は薄い肌着なら2枚重ねのまま切り分け、キッチンの引き出しからいつでも取り出せるようにしています。お皿についた食べ残しや油汚れをふき取ったり、鍋の中の油を吸い取ったりして紙ナプキンやペーパータオルの代わりに利用します。

お風呂場のトラップのごみをとるときも使います。濡れてもティッシュのように固まらないので、ゴミをしっかりつかめてサッとお手入れ終了です。毎朝のお掃除が気持ちよく終わるので気に入っています。

■愛着のある服は長く使える小物にして

コットンTシャツの肌触りが好きで、特にオーガニックコットンのふんわり感が大好きです。少しお値段も高めですし愛着があるので、肌着のようにお掃除に使ってポイっとする気にはなれません。そこで時々作るのが、Tシャツで編む鍋つかみです。

◆Tシャツを素材にして作る鍋つかみの作り方◆

Tシャツから糸を作り、それを編んで鍋つかみを作る方法をご紹介します。

①Tシャツで糸を作ります。まるごと1個のリンゴの皮をむく要領で2〜3cm幅にぐるぐると生地を切っていきます。厚手の生地は細めに切りましょう。Tシャツの糸は使いやすいよう毛糸のように巻き取ります。

②かぎ針で毛糸と同じように編みます。編み方も大きさもお好みでいいのですが、目が詰まっているほうが鍋に触れたとき安全です。こま編みは一番カンタンでしっかり編める編み方なので、私はこま編みで編みました。編み物は得意ではないので四角に編むだけですが、鍋つかみや鍋敷きとして使うには充分です。

Tシャツなどの伸縮性のある素材は柔らかく手になじむので、鍋つかみとして使うときの感触が気に入っています。濃い色のTシャツ生地で作れば多少汚れても気になりませんし、洗濯機でガンガン洗えるところも便利です。

<参考1:こま編みの編み方>

商品として販売されているTシャツヤーンを使ったこま編みの解説動画がわかりやすかったです。編み物が初めての方にもおすすめです。ぜひご覧ください。

【参考】[YouTube]Tシャツヤーン こま編み 初心者さん向け

編むために必要なものはTシャツを切って作った糸と、かぎ針編みの編み棒です。動画では6mm(10号)のかぎ針を使っていますが、私は家にあった4mm&5mm(7号&8号)のかぎ針を使って編みました。ちょっと編みにくかったので、次は10号針を買うつもりです。
かぎ針は100円ショップでも販売されていますし、10号はよく見かける号数なので手に入れやすいと思います。

<参考2:編み始めと編み終わりの糸処理>

編み始めと編み終わりの糸処理

ご紹介した動画では編み始めと編み終わりの糸の処理が紹介されていなかったので、私のやり方をご紹介します。

  1. 編み終わりは、ちょうどよい大きさや長さまで編んだら糸を10cm程度残して切ります。
  2. 切った糸を最後の目に通して引き抜きます。ほつれないようしっかりと強めに引っ張りましょう。
  3. 引き抜いた糸をかぎ針で編み目の中に引き入れて隠します。編み始めの糸も編み終わりの糸と同じように処理します。
  4. 残った糸を切れば出来上がりです。

■手間をかけて大切な1着を再利用するなら

これはミシンなどを使うのでソーイングが好きな人向けの方法ですが、伸縮性のない生地の場合、バッグにリメイクすると洋服が素敵な小物に変身します。

このトートバック、もともとは点線のような形のすその長いスカートでした。

できるだけ布を切らずに再利用するにはどうしたらいいか色々考え、トートバッグに改造。

持ち手はすそ部分から作り、肩にかけられる長さにしました。ボタンの部分はもともとポケットなので、鍵やカードを入れるのに便利です。

お気に入りのスカートがバッグとしてお出かけの相棒になったのは不思議な感じですが、とても気に入っています。

■服や肌着のカンタン再利用は切ってお掃除に使うことからはじめよう

服や肌着のカンタン再利用は切ってお掃除に使うことからはじめよう

どんな服も一枚の布の状態にしてみると、新しい形や使い道が生まれるものです。まずは肌着を切って拭き掃除に使うところから始めませんか?ちょっと気になる鏡や窓の汚れを拭くだけでも、汚れが落ちてキレイになると意外なほど気分がよくなります。

お気に入りの服やその思い出を小物として残す場合には、小物を作るプロセス自体も楽しめるのではないでしょうか。古着も新聞紙や食材と同じように一つの素材として考え、素材がもつ特性を生かした使い方で最後まで利用したいものです。

タオルやジーンズなどまだまだ生かせそうな素材が身近にあるので、今後も少しずつリメイクや再利用を楽しもうと思います。この記事が大切なお洋服や肌着たちと最後までいいお付き合いをするヒントになれば嬉しいです。


この記事は
ソーシャルグッドな暮らしのアイデアを紡ぐライター
yokko が担当しました

※ご意見・ご感想・ご質問はこちらのリンク先からお送りください。
ご氏名やメールアドレスを公表する事はありません。

▲このページの先頭へ

ページの先頭に戻ります