面倒くさい音楽の聴き方
皆さんは普段どういった方法で音楽を聴いていますか?
私の趣味は音楽鑑賞なのですが、その楽しみ方は時代と共にどんどん変わっていると感じます。私が自ら音楽を選んで聴きはじめたのは小学校に通っていた時で、父親にお願いして買ってもらった8cmシングルCDからでした(1997年「ダウンタウンのごっつええ感じ」から生まれた曲『「エキセントリック少年ボウイ」のテーマ』)。
これを機に8cmシングルCDや12cmアルバムCDをどんどん買うようになりました。今8cmシングルをCDショップで見かけることはほぼないと思います。その後中学生になるとMD、高校生になるとiPodへ音楽を聴く方法は変わっていきました。
大学で岐阜県から横浜市に引越しました。首都圏は岐阜県よりもCDショップの数が圧倒的に多く、ほぼ毎日どこかのCDショップに通いました。その際、CD棚の隣でレコードも販売されており、なぜかCDよりもかっこいい物に見えました。
そこから私のレコード採集生活が始まり、今でも時間があればレコード屋に足を運んでいます。
私にとってレコードの魅力はいくつかありますが、一番は手間をかけて聴く行為にあると思います。どういうことかと言いますと、レコードを聴くためには、棚から今日聴くレコードを選び、30cmほどのレコード盤をプレーヤーにセッティングし、クリーナーで汚れを取り除いた後、針を慎重におとし再生します。
針がレコード盤を削り、音楽が奏でられるという物理的な現象は、私を音楽の世界へ深く誘います。音楽配信などスマホで手軽に音楽を再生できるのも当然良いですし私も利用していますが、レコードを手間暇かけてじっくり聴くことでその時間がより特別なものになると思います。
レコードに熱中するのは私だけでなく、昨今世界的にレコード人気が復活しています。特に人気があるのは山下達郎や吉田美奈子に代表される1970〜1980年代の日本のシティポップであり、海外からこれらのレコードを求めて来日する人たちがいるようです。
そのサウンドは名前のとおり都会的で洗礼されたポップスであり田舎者の私も魅了されています。特に私は山下達郎が大好きで毎年開催されるコンサートに申し込み続け、毎回落選していましたが、今年7度目の応募で初めて当選しました。2018年6月24日、65歳で3時間のパワフルなライブパフォーマンスは圧巻でした。
話は戻りますが、最近はレコードだけなく、カセットの人気も復活しています。カセットは聴きたい曲を聴くために巻き戻しや早送りなどが必要であり、これまた手間がかかります。しかしこのカセット人気は、物事がどんどん便利・簡単になっていく一方で、アナログな手法が珍しく面白いと感じる人が増えているのかもしれません。
皆さんも是非一度、面倒くさい方法で音楽を聴いてみてください!レコードで音楽を流してくれる喫茶店などもありますよ。
この記事は
Waste Management Siam Ltd.
狩野 が担当しました