環境と教育を考えてみた
先日、「こどもエコクラブ全国フェスティバル2017」という子供たちの環境学習イベントをお手伝いする機会に恵まれました。
この「こどもエコクラブ」は日本各地の小学校や町内会、ボーイ・ガールスカウトなどをベースとして環境問題に子供たちが向き合い、自然と触れ合うクラブ活動です。日本中から集まった50を超えるチーム(600名以上)が自分たちの環境への取り組みを模造紙に書いて発表をするというイベントでした。
こどもエコクラブ全国フェスティバル2017
この「こどもエコクラブ」の活動では、自然やリサイクルにおいてまず自分たちでできることに真剣に取り組む子供たちのパワーを見ました。この若い力が深刻化する環境問題に取り組む未来の希望になると信じております。
こどもエコクラブの詳細は「こどもエコクラブホームページ」をご参照ください。
この活動から日本の環境教育もここまで来たかと思う反面で、今、環境事業に携わる身として、自分自身にいくつかの疑問がわいてきました。
1)私は小学生のころは何をしていたか?
まったくこのような活動はしておりませんでした・・・。
(神社で野球して、家でファミコンして・・・。)
2)最初に環境教育を受けたのはいつだったか?
小学校の授業での4大公害問題。
3)私が環境問題に興味をもったのはいつか?
まったく思い出せませんが、唯一覚えているのは、夏休みの宿題の読書感想文で環境問題に関する本を読んで表彰されたことです。読んだ理由も活字が嫌いで写真ばかりな本を選んだからです。(オゾン層破壊の話と座礁タンカーからのオイルにまみれた海鳥の写真を覚えていますが、まだ温暖化という話はなかった気がします。)
4)なぜ環境問題にかかわる仕事をしているか?
大学でリサイクルの研究に携わり、ゼミでも海外の廃棄物事情などを学んでおり、その流れで今の職に至った。
以上から、私はなんとなく小学校の時に読んだ本がきっかけで、環境問題に興味を持ち、そして今の自分があることが再認識できました。
しかし今の子供たちは、「こどもエコクラブ」のように多大なる環境教育を受けています。
以前に、国際機関からアンケートを受けたことがあります。数多くの問いの中に「未就学児からの環境教育は必要か?」という問いがありました。私は「不要」と回答しましたが、担当者から、「日本の子供は保育園・幼稚園からゴミの分別などの環境教育を受けていますよ。」と言われました。
「ふむふむ。あれは環境教育だったのか・・・。あれは一般教養ではないのか?」と思いましたが、確かに今の子供たちには多大な環境教育が行われているのが事実です。
将来、温暖化による影響を多大に受けるであろう子供たちが、早い段階からこのように環境意識を持つことは重要です。そしてその中から多くの環境問題に立ち向かう多くの力が生まれてくると思います。そのためにも少しでも今の状況を改善し、未来へ引き継いでいくことが我々大人の責務だと再認識いたしました。
「昔の人たちは何をしていたんだ?」と言われたくないので・・・。
この記事は
バイオディーゼル岡山株式会社
三戸 が担当しました