どっちが先生??
中国に赴任して3年半になります。中国語の能力は?というと、まだまだです。
一応、週2回のレッスンは続けていますが、マンネリ感が否めず何か刺激が欲しいなと思っていたところ、知人(中国人)から子供が日本の大学院へ留学を考えているので、日本語のレッスンをして欲しいとの依頼をいただきました。良い機会だと思いお引き受けしました。
日本語を教えるのなんて簡単だと高を括っていましたが、いざ教えてみるとこれが非常に難しい!何せこちらは、日本語について、文法という観点で考えたことがないので、論理的に説明出来ないのです・・・
何とかこなしているうちに、只々日本語を教えていることが退屈になってきたこと、相手の方の日本語のレベルがソコソコであることからレッスンの方法を思い切って変えました。
それは、日本語を教えるのではなく、日本語で議論すると言うことです。
ルールは3つ
- テーマは、中国に関するトピックスであること(毎回数個をピックアップ)
- 取り上げるトピックスの内容にタブーは設けないこと(逆に日本人と中国人で議論を避けるようなものを積極的に選ぶこと)
- 相手を非難しないこと(自国の主張を一方的にしないこと)
お互い自国の立場を一方的に主張することはタブーですから、インターネットで世界の論調を調べ、客観的な事実に基づいて議論しています。
初めは私が日本語の先生でしたが、いつの間にか中国人の思考方法やものの捉え方について、私が学ばせてもらっています。
あれ、どっちが先生だっけ・・・
間もなく、その方は留学準備のため日本へ向かいます。
学生時代に留学の一つでもしておけば良かったな・・・と思う今日この頃・・・
P.S. これは日本語でのレッスンなので、私の中国語の伸び悩み問題は未だ解決していないことは付記しておきます。
この記事は
蘇州同和環保工程有限公司
江藤 が担当しました