音楽と金属と電気
みなさんはどのようにして音楽を聴いていますか?通勤電車の中でイヤホンやカーステレオだったり、自宅でオーディオ機器を揃えて聴いたりと多種多様だと思います。
私は学生の頃から音楽鑑賞が好きでした。社会人になって、結婚をし、子供が生まれてと自分の時間が少なくなるにつれ、オーディオ熱は冷めていましたが、電気街の妖しいネオンが誘惑する秋葉原での勤務が始まってから、その熱が再燃しました。妻と子が寝入り、そっと寝室を抜け出し、我が書斎にて音楽に浸るのが最近の日課になりました。
筋金入りのオーディオマニアの方々からすれば、まだまだ若輩者ではありますが、試行錯誤をして組み込んだオーディオで音楽を聴くと、心が研ぎ澄まされ、気持ちがリフレッシュします。
自宅では70年代のハードロックに始まり、ジャズ、現代音楽を中心に、英会話の教材も聴きます。自宅のオーディオで聴くとシンバルの余韻や音の分離がまるで違い、本当に感動します。(私は決してオーディオメーカーの回し者ではございません)
特に英会話の教材では「さ行」の音の聞こえ方がまるで違います。また会話の息づかいなど、本物の会話以上にリアルで不気味でもあります。その違いがわかるからといってどうやら私の場合、英会話の上達とは関係はないようですが。
会社帰りに電気街へ足を運び、スピーカーケーブルや電源ケーブル、オペアンプなどを購入し、セッティングをしてはあーでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながら自分の理想に近づけていきます。理想の音とは?と思う方は大勢いらっしゃることかと思いますが、私個人的には、なるべき原音に忠実であることとその音楽の美味しい部分を引き出せているかどうかと思っております。
写真は私の使っているオーディオ機器です。接続順はMac → DAC → ヘッドフォンorプリメインアンプ → スピーカーorヘッドフォンとなっています。
聴く音楽によってスピーカー、ヘッドフォンと使い分けをしています。
プリメインアンプは私と同い年くらいの古い物で、小さく見えますが、約25kg程度と重たいものです。過去に1度オーバーホール(分解、清掃、部品交換、組立)を経て現役で活躍しています。
使用される電子部品やケーブルの金属によって音は劇的に変化します。特にスピーカーケーブルを変えるだけでも私でもわかるレベルです。ケーブルの銅線の品位(中には8N(99.999999%)のものもあるそうです)や銀線では、金属自身の電導率の違いやケーブル太さ、絶縁皮膜の材質や形状(ストレート、螺旋状など)が音に影響を与えているといわれています。
ケーブルひとつをとっても、数百円から始まり、軽自動車が変えてしまうくらいの金額のものもあり多種多様です。ですがケーブル交換は少ない投資金額で劇的に音質を変える要因だとは思います。
写真のケーブルは右から業務用のスピーカーケーブル(無酸素銅、純度は忘れました…)、私のお気に入りのスピーカーケーブル(材質:PCOCC(Pure Crystal Ohno Continuous Casting)、オーディオ用のUSBケーブル(材質:シルバーコート無酸素銅)、一般的なUSBケーブルです。
皆さんも音楽を聴くときに使うケーブルを交換しては如何でしょうか?
もちろん私は非鉄メーカーの回し者でも電線メーカーの回し者でもございません。
不要になったケーブルを廃棄される場合、自治体によっては清掃工場にて、銅類として回収しているようなので、しっかりと分別することで再資源化されます。ものによっては、オーディオ専門店などで、買い取りもあるようなので、しっかりとリサイクルしたいですね。
しかし、さらに上をいくマニアの方は、発電方法や電力会社によって音質が異なる、はたまた近所の柱状トランスが変わったら劇的に音が変わったなどと声を上げる方もいらっしゃるようです。
そもそも発電方法がいろいろあっても、自宅コンセントまで送電される電気がどの発電方法で作られたのかどうやって特定できるのか、と思わずつっこみを入れたくなるような内容もあります。
DOWAグループの工場でも廃棄物を燃やして発電をしていますから、いつかごみ発電の電気によるオーディオの音質について考察したいと思ってしまいます。
使用される材質や電気が科学的に優れている、高価であるから、いい音がするというのは、「鰯の頭も信心から」という気がしなくもありませんが、オーディオの世界は一歩踏み入れるとなかなかコクがあり、抜け出せない世界です。皆さんも自分の音楽の聴き方を見つめ直してはいかがですか?新しい世界が待っているかもしれません。
この記事は
DOWAエコシステム ウェステック事業部
小田 が担当しました