週末の大事な行事
「アイロンがけ」、けっこう好きです。
人里離れた場所(公園や山頂)など難易度のある場所ですばやくアイロンがけをして走り抜ける!という華やかな「エクストリーム・アイロンがけ」なんていう競技もありますが、自分は、そんな度胸はこれっぽっちもなく、あの、普通のジミなアイロンがけです。
社会人になると同時に始めたアイロンがけだから、もうかれこれ25年です。もっぱら、ワイシャツ専門(スーツのズボンプレスもたまに。ここ数年は子供たちの給食用「白衣」もレパートリーに加わりました)です。
ちなみに、「ワイシャツ」の語源は英語のwhite shirt(ホワイトシャツ)が訛ったもの。
脱線して・・・「背広(せびろ)」は、英国のメイフェアにある通りの名前「サビル・ロウ」から。
語源っておもしろい。
・・・話を戻します。
アイロンがけ。新聞などでは、年1回ぐらいのペースで「アイロンがけ達人」の方々の特集記事が出ます。春先に多いので、新社会人を意識しているのでしょう。
そんな特集を見つけたときは、しっかり読み込んでしまいます。プロの皆さんが奥義を解説していて、なかなか奥が深い。新たなテクニックが紹介されているとつい試しちゃいます。そして、上手くいくと、かなりうれしい。
一週間は5営業日です。
月曜日には5枚のワイシャツがハンガーで待機。営業職である自分は、一週間が始まると月、火、水・・と順番に一枚ずつYシャツを消化していきます。そして、金曜日の朝、最後のワイシャツをハンガーからはずすときは、頭の中で小さくガッツポーズ。
そんなYシャツのアイロンがけは、日曜日の午後です。
アイロンとアイロン台を出して、スチーム用の水を注ぎこみ、アイロンのコンセントを入れ、「高温(スチーム)」にスイッチを合わせます。しばし待てば・・・、シュッ、シュッと湯気が上がり、スタンバイOKとなります。この「湯気」、今のこの季節は、ただ、蒸し暑いだけで、とても楽しむゆとりはありませんが、冬の午後、差し込んでくる日差し越しに見るとキラキラと光ってけっこう幻想的です。
アイロンの準備が済んだら、洗濯済み「しわしわ」Yシャツを1枚、1枚、丁寧にアイロンがけです。「左前下」の部分から始まって、「左前上」、「左腕上」、・・・、最後の仕上げは襟を立てて「肩」の部分と、数えてみると全15工程になりました。アイロンをかけるこの工程も試行錯誤を続けてきて、ここ10年はほとんど変わらなくなりました。
我が家は洗濯ノリを使わないので、アイロンがけの仕上がりはパリッとはなりませんが、それでもシワがなくなる程度にシャキ!となります。硬すぎず、柔らかすぎず、いい感じと思っています。
そしてアイロンがけを済んだものから、1枚ずつハンガーにかけます。金曜日の分、木曜日の分、・・最後は月曜日の分と5枚が順に仕上がります。
仕上がった5枚のワイシャツを眺めると、ちょっと気持ちいいです。週末気分もちょっとだけ、シャンとします。
これが自分の週末行事です。週末気分の自分の中のスイッチがゆっくりと切り替わっていくような気がします。
この記事は
イー・アンド・イー ソリューションズ
鈴木 が担当しました