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すごいインド旅行

「夏、休みをしっかり取れなかったし、年末どこかすごく刺激的なとこに行きたいな。」
「それだったら、インドに行きましょう。すごいところですよ。インドは。」
「すごいって?なにが?」
「みんなすごいです。インドは。」
「インドか・・・」
同じ震災復興支援チームのメンバー「A君」と酒を飲みながら、たいした目的もなく、そのすごいインドに行ってみようと決めた。

12月22日、成田空港を発ち、エアーインディアで、ニューデリーに。
安い航空券で購入したのは、あまり良い評判でないエアーインディア。
しかし予想に反し、時間通りの出発、行き届いた機内清掃、サリー姿の笑顔CA。
楽しみにしていた機内食も、期待通りの「カレー」で満足。

2回目のインド旅行である「A君」の計画は結構大雑把・・・・・。
デリーの到着は夜中だったため、この日だけはホテルを予約した。しかしそれ以外は、行き当たりばったり。若者のバックパッカースタイルが「A君」流。
2日目の宿は、「地球の歩き方」を握り締め、移動先のアウランガバードで、まず宿探し。
「部屋を見せてくれ」、「汚いなー」、「こんなところで、オヅさん、いいっすか?」
1泊1,000円もしない宿探しを真剣に交渉してくれている「A君」はすごい。

■インドは騒音がものすごい

意味もなくどの車も、バイクも、オートリクシャー(三輪タクシー)もクラクションをずーと鳴らしっぱなし。朝早くから真夜中まで、街中は喧騒の坩堝。騒音公害などお構いなし。
住宅街で見かけた、結婚式でも、大型スピーカーを荷台に積んだトラックから、鼓膜が破けそうになるほどの大音響。インドヒップホップ音楽にあわせて、踊りまくる若者たち。インド人は騒音には実に無頓着だ。

■インド人の視線はすごい

デリーもアウランガバードも、世界遺産のアジャンタでもタージマハールでも、どこにいってもジロジロ、ギロギロ見られた。
僕らは、そんなに珍しいの?街を歩いているのはほとんど男。その男たちの目から放たれる強烈なギロギロ視線ビームにこちらも負けじとギロリと睨み返してみたが、完敗だった。
バザールも、男だらけ。果物屋も、薬局も、チャイ売屋も、女性の下着屋もみんな男。インドの女性は、基本は家庭にいて家事をやり表にはあまり出てこないらしい。

■インドはすごい動物天国

話には聞いていたが、本当に道路のまんなかを悠然と野良牛が歩いていた。何でも首都デリーには、野良牛が約4万頭もいるとか。このほか野良ヤギ、野良犬、野良リス、野良サルもみな市民権をえて、街中で共存している。
インド人は、ごみをきちんとゴミ箱に捨てる習慣がないようで、広い道路の道端にぱっぱと捨て、それを野良牛、野良ヤギ、野良犬などが処理をし、彼らが食べ残したビニールくずなどは、時々燃やしたり、埋めて処理をしている様子だ。

■インドはすごい若い国

クリスマス、この日も街は人と車とリクシャーであふれかえっている。でも、どこにもサンタクロースの姿は見当たらない。いつもと同じ喧騒の中で、ものすごい数の男たちが物を運び、売り、食べ、そして捨てていた。
インド人の平均年齢は、約25歳(日本は、約45歳)。世界の25歳以下の人々の約25%がインド人とのこと。11億の人口の約半分の若年層。これから爆発的に耐久消費財を中心とした内需拡大が期待されているのも理解できる。

■インドはすごい仕事がありそう

この時期は7時くらいにならないと明るくならないが、朝もやが立ち込める未明からタタ社の大型トラックが街を駆け抜け、街は動き始める。
聞いたところ、土曜も日曜も祝日も、正月もあまり休むものはいないとのこと…インド人はみな働き者だ。

インドは、まだまだこれからたくさんの仕事がありそうだ。
穴ぼこだらけの道路整備、一日数回起きる停電対策。汚れまくった河川整備、道端で汚水があふれ出ている下水道整備。ごみを片付ける社会システムの構築も必要。それに、安心して飲める水道の整備が最重要。
広い国土、働き者の豊富な人材。多くの宗教と人種と文化がごちゃごちゃに入り混じり、調和しているエネルギッシュな国。

もう一度是非旅をしてみたい、乾いた大陸インド。せっせと小遣いためるぞ!


小堤 この記事は
DOWAエコシステム ジオテック事業部
小堤 が担当しました

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