タイ赴任で感じたこと
10月にタイへ赴任となり、まだ1月半しか経っていないので、タイについて語ることなどできないのですが、敢えてこの1月半で感じたことを述べたいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、ここタイは熱帯性気候であり、年間の平均気温は28℃前後と一年を通して暑いです。年中、半袖・半ズボンで過ごせるのではないかと感じます。季節は、雨季(3月~10月)と乾季(11月~2月)に分かれますが、タイ人曰く「冬(気温16~18℃)もある」とのことです。
国民性としては、皆、のんびりしていて楽観的だと感じました。タイの人々は一般的に明るく、親切(親日的)だと思います。タイ語で「サワッディークラップ(こんにちは)」と挨拶すると笑顔で応えてくれます。ですから、日常生活についてはあまり心配せずに、比較的に安心して過ごせています。
その反面、タイ人は自尊心が強く、何かミスを指摘しても「間違いました」とか「分かりません」とは言いません。言い訳っぽいことを言うことが多いようです。期待した結果が出なく、なかなか思うように進まないこともありますが、日本とは違うんだと自分に言い聞かせています。
先人達のアドバイスにも“怒ってはいけない”という言葉がありました。直ぐには難しいと思いますが、いろいろと模索しながら焦らずに、ここに合ったやり方を見付けたいと思っています。
のんびりさの象徴として、歩くスピードは東京の人の半分(?)くらいでしょうか。マーケットなどでは横一杯に広がって、ゆっくりのんびりと歩いています。
ただし、自動車・バイク(モーターサイ)の運転だけは別です。車線を逆行する車や右折しようとしている車を右側から追い越すバイクなどがいて、タイ人の大人しいイメージとはだいぶ異なります。このような状態ですから、日常茶飯事、車とバイクの接触事故を目撃します。
日本では、パッシング=「お先にどうぞ」ですが、タイでは「注意!入ってくるな!」という意味で、車が猛スピードで向かってきます。道路を横断する場合、パッシングされたら動かずに黙っている必要があります…。
もう一つ”異文化”で気付いたことは、タイのコンビニで飲み物を買うと必ずストローが付いてくることです。水やジュースはもちろん、ビールにも付いてきます…。ストローを使わず、そのまま口を付けて飲むことは”はしたない”ということのようです。でも、やっぱりビールはチューチューではなくゴクゴク飲みたいですね。
【洪水に関して】
日本でも報道されているとおり、チャオプラヤ川の氾濫による洪水影響は浸水範囲が拡大し、首都バンコクにも影響が及びました。
アユタヤ地区では、一時、水位が2~3mとなり、多くの工場が浸水した状態になりました。各工場では操業が止まり、タイ国内だけでなく、日本や他の国へも影響が出ていることは言うまでもありません。
現在、洪水影響は収束の方向に向かっていますが、まだいくつかの工業団地が水に浸かった状態で、その地区では操業停止を余儀なくされています。
先日、復旧対策のため、ある工場の視察を行いましたが、構内には泥が溜まりや魚の死骸などが多く見受けられました。工場内は物が散乱した状態で、壁や天井の破損が目立ちました。また、若干の水が残っているため、室内の湿度が高く、場内は腐敗臭とカビ臭で満ちた状態でした。
復旧対策や清掃作業が始まった地区もあり、少しずつではありますが操業再開へ向けた取り組みが進められています。
我々、DOWAグループであるWaste Management Siam社は廃棄物処理に加え、工場内の清掃作業などの復旧対策をお手伝いします。少しでも早い操業再開へお役に立てるよう努力する所存です。どんなことでも結構ですのでご相談ください。
詳しくは、カタログに載らない話: タイ洪水災害からの事業復興支援 をご覧ください。