休耕田
このたびの震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
余震が続いております。くれぐれもお気をつけください。
昨年の夏からわたしは休耕田を開墾しています。
もう、25年以上、使われていなかったそうで、荒れ放題。休耕田に自分の背丈の倍もある笹や葦はまるで「壁」です。初めて見たときには、言葉を失いました。
夏、草刈機で壁のような笹、葦原に突入し、冬、ひたすらスコップで根切りして、耕しています。手ごわいです。ずいぶん手の皮が厚くなりました。しかし、まだ、まだ、終わりは見えません。
いま、春の青い空、震災のニュースがラジオから流れています。
汗ばむ陽気のもと、一回、一回、深く、深く、しっかりスコップを入れていきます。
地道な作業の繰り返しですが必ず復活できると信じ、一つ一つ、繰り返しています。
いつか、蛙が鳴く水田が出来た時、子供たちに水面に映るきれいな月を見せてあげたいと思っています。