OZUおやじの遅咲きサイクルライフ
シティサイクル(いわゆるママチャリ)でない自転車に乗り始めたのは、二年ほど前の四十九。
運動不足と暇潰しに、週に一日位近所の公園めくりでもしようと、軽い動機で、都内のサイクルショップに初めて出向いてみた。
店内には欧米の一台20万円、30万円もするかっこの良い自転車がずらり、圧巻。
擦り寄ってきた店員は、専門用語ちりばめながら、どのくらい距離を走りたいか、レースをしたいのか、ツーリングをしたいのか、ハンドルは何がいいのか、タイヤサイズはどのくらいにしたいか、ガンガン聞いてきて、思わずこちらは「ゴメンナサイ」と返す言葉もないまま退散。…。
予算も知識も無いままではあのカッコの良い自転車を手に入れる事は難しいのか・・・。
諦めかけた頃、ぶらりと自宅近くの自転車屋さんに立ち寄った。
油で汚れたエプロンをかけた親父さんが店の奥から出て来たので、今度は、「レースでなく、ツーリングがしたく、ハンドルはドロップでもフラットでもよく、ヘルメットやグローブ等含め予算は十万円以内」と告げたら、「…入門によいバイクがあるょ…」と、台湾のメーカーの青空色の自転車を出してきた。
きれいなブルーで黒いスポーク、予算にも十分収まり、その場で即購入。
いよいよ、グローブをはめ、キリリとヘルメットをかぶり、ピカピカのクロスバイクを走らせたら、その快適さに驚いた。
少年の頃、親から買ってもらった初めての自転車に乗った時「これがあれば、どこまででも行ける」と思ったあの感覚が、一瞬あった・・・。
しかし、体力の衰えは著しい、初めは、20km走るのもしんどく、自宅から近い公園巡りを楽しんでいた。
そのうち、多くのサイクリストが集う、多摩川サイクリングロードに行きはじめるようになり、30km、40km・・今では、奥多摩や五日市、羽田空港と週末80km、100kmとロングライドを楽しめるようになった。
そんな遅咲きオヤジが南国沖縄「日本一早い桜と碧い海を走る」というキャッチフレーズにひかれ、1月16日「美ら島オキナワCenturyRun2011」(ファンライド)に参加してきました。
友人と参加した「美ら島オキナワセンチュリーラン」でしたが、あいにくの冷たい大粒な雨と北風の中でのサイクリング、話が違うじゃないのと、早くもいささか閉口気味。
そんな厳しいコンデションの中、恩納村コミュニティセンターに集まったサイクリストたちは、一斉にスタート。
国道58号を古宇利島を目指し北上するのだが、真っ正面から北風がアタックしてきて、たまらずバイクから降り前屈みになって押しはじめるひともちらほら。
私も本当に、桜を観ることができるのかと、思いながら、一心不乱に100km、ペダルをこいできました。沖縄本島を縦断するこの国道58号(ゴッパチ)は、舗装もよく、車道、歩道もしっかりと幅員が確保され、サイクリングには最適な道路です。
今回のファンライドは、恩納村、名護市、今帰仁村と多くの市村を駆け抜けるもので、地元の方々、ドライバーの方々の協力、暖かい支援、応援をうけ、天候には恵まれなかったものの事故なく終わりました。
私は、疲労困憊でしたが、しっかり日本一の早咲き桜も発見し、地元の方々からの声援をうけ完走することが出来、楽しい思い出また一つふえました。
どんどん輪行(自転車をたたんでの旅行)していくぞ!
ロングライドは、実に面白い。五感をフルに使いながら、自然の中を疾走する。この魅力は、なかなか他の乗り物、スポーツには味わえないと思います。
この記事は
DOWAエコシステム ジオテック事業部
小堤 が担当しました