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低濃度PCB廃棄物処理への対応力強化(エコシステム秋田)

エコシステム秋田では、3号炉として新設した低濃度PCB廃棄物処理施設(バッチ炉)が2016年3月末に大臣認定を取得し、2016年4月下旬から営業運転を開始しました。


図:バッチ炉の処理フロー

■処理品目が拡大

新設したバッチ炉は、変圧器・コンデンサといった廃電気機器、コンクリートガラ、OFケーブル等の処理が可能です。既に低濃度PCB廃棄物の処理を行っていた、ロータリーキルン(1号炉)での廃油、ウェス類・汚泥等と合わせて、多くの品目を処理できるようになりました。

表:エコシステム秋田で処理可能な低濃度PCB廃棄物の種類と処理能力
区分 受入対象物 処理能力
PCB等 ロータリーキルン(1号炉) 低濃度PCB廃油 8.4kL/日
バッチ炉(3号炉) 低濃度PCB廃油 3.1kL/日
汚染物及び処理物等 ロータリーキルン(1号炉) ・低濃度PCB廃油に汚染された廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラ類、汚泥、紙くず、木くず、繊維くず等 6.1t/日(廃PCB等1.1t/日含む)
バッチ炉(3号炉) ・微量PCB汚染廃電気機器等
・低濃度PCB廃油に汚染されたコンクリートくず、金属くず、陶磁器くず、汚泥等
15t/日

■受入可能な機器サイズが大きい


前処理施設の内部

バッチ炉の有効寸法は幅2.2m、奥行き6.7m、高さ2.0mで、製造年代にもよりますが、1,500kVAの変圧器をそのまま投入することが可能です。

さらに前処理設備を備え、幅5m、高さ3.5m程度、重量20t程度までの大型の電気機器が受入可能です。

処理品目を増やし、大きな電気機器にも対応する事で、お客様のご要望に対する「対応力」を強化しました。

■安全・安心をお約束

さらに、低濃度PCB廃棄物の受入れから抜油、解体、詰め替え、加熱処理、さらに分析までを専用の建屋内で行う事により、PCBの拡散・漏洩リスクを可能な限り低減しています。これにより、お客様へ「安全・安心」をお約束いたします。

■処理コストを低減

今回の認定取得により、バッチ炉とロータリーキルンの2炉で低濃度PCB廃棄物が処理できるようになりました。この2つの炉はそれぞれ特性が異なり、バッチ炉は大型の廃電気機器などの処理に適し、ロータリーキルンはウェスなどの可燃物の処理に適しています。この特性を活かし、それぞれの炉で得意とする廃棄物を処理することにより、処理コスト低減を実現しています。

今後も操業改善を進め、低濃度PCB廃棄物の処理推進に貢献して参ります。


渡邊 この記事は
エコシステム秋田株式会社
渡邊 が担当しました

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