DOWAエコジャーナル

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廃棄物発電のご紹介

エコシステム千葉の2号炉の廃棄物発電についてご紹介いたします。

■廃棄物発電

廃棄物発電では一般的に、廃棄物を焼却した時に発生する熱を利用して蒸気を回収し、蒸気タービンにより発電を行います。廃棄物処理の際に発生する熱量を利用することをサーマルリサイクルと呼び、平成20年3月25日に閣議決定された「産業廃棄物処理施設整備計画」においては、焼却せざるを得ない廃棄物を焼却する時は可能な限り発電を実施することが推奨されています。化石燃料を使用せずに電機や熱を回収できるサーマルリサイクルは、昨今大きな課題となっているCO2削減に効果が期待されています。

■エコシステム千葉の廃棄物発電

DOWAエコシステムでは、平成15年にエコシステム山陽3号炉で初めて廃棄物発電システムを導入し、エコシステム千葉2号炉ではさらにスケールアップした廃棄物発電を実施しています。
エコシステム千葉の2号炉では平均で、47t/hの蒸気を回収し、3,251kWの電力を発電を行っています。発電された電力のうち、約1,000kWが1号炉、2,000kWが2号炉の運転電力に使用され、残りの電力を外部へ販売しています。

■CO2削減効果

平成21年度に2号炉が稼動を開始し、平成21年度は約1,300万kWhの自家発電を行いました。これをCO2に換算すると、年間で約5,500tのCO2を削減したことになります。
平成22年度はさらに発電量が増加しており、平成21年度の約1.6倍のCO2削減効果を見込んでいます。

■廃棄物発電の課題

廃棄物は、その性状や熱量が一定ではありません。一般廃棄物においても言えることですが、特に産業廃棄物は多種多様な品目があり、そのばらつきは一般廃棄物に比較して大きくなります。このばらつきの大きい原料を使って安定した蒸気回収と発電を行うためには、廃棄物の成分を一定にして供給するための前処理技術と、高度な運転管理が必要になります。

エコシステム千葉では、これまでの廃棄物処理で培った前処理のノウハウを活用し、破砕・分別等の設備を駆使して、安定した原料を供給しています。これにより、難処理物を処理しながらも、安定した廃棄物発電を実現しています。


永田 この記事は
DOWAエコシステム ウェステック事業部
永田 が担当しました

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