大型PCB廃電気機器の現地解体について
一言で「トランス」と言っても、大きいものになると3m四方よりなる巨大なトランスが存在します。
大きなトランスで重量が25トンを超えると、そのままでは通常のトラックでは搬送できません。PCB廃電気機器である巨大トランスは、抜油後に解体し初めて、安全にトラックで運搬できる重量・サイズになります。
またPCB廃電気機器処理施設では筐体の処理について、受け入れ制限サイズがあるため、筐体を制限サイズに納まるように現地で分解・解体する必要もあります。
DOWAエコシステムグループでは、微量PCB廃電子機器の処理に伴って必要となる、微量PCB廃電子機器からの抜油や、抜油後の筐体の解体も行なっております。
安全にトランスを解体するためには、以下の2点が重要です。
- 周辺環境への拡散防止
- 作業員への曝露防止(健康被害防止)
以下に、それぞれのポイントをまとめました。
①周辺環境への拡散防止
- 作業エリアの囲い込み
- 床面の養生
- 解体作業中の絶縁油飛散防止
拡散防止の手段としての要素は、土壌汚染対策工事、埋設廃棄物除去工事、などと同じです。が、ここでのキモは、「どの程度」の拡散防止手段を講じるか、になります。また、絶縁油とは言え、油が入っていた容器を解体する事になりますので、安全に(例えば火災が起きないように)解体するにはどうするか、についても重要な事柄です。
※これより詳細な説明については、個別にお問い合わせください。
②作業員への曝露防止(健康被害防止)
- 保護具の着用
- 作業エリア内の環境維持
- 作業環境モニタリング
ここでも、曝露防止の要素としては、他の環境対策工事と同じ要素を挙げることができます。この場合は、どの程度、よりも「どんなものを」保護具として着用するか、作業エリア内の作業環境モニタリングはどのような頻度で行なうか、などが大切です。
微量PCBの処理を、きちんと・きれいに・最後まで。
DOWAエコシステムグループがお手伝いします。
DOWAエコシステムグループのジオテクノスでは、アスベスト除去工事や硫酸ピッチの不法投棄現場での掘削除去工事、様々な埋設廃棄物の撤去工事など、有害廃棄物を扱ってきた経験とノウハウを活かし、PCB廃電気機器解体作業を行っております。
この記事は
ジオテクノス株式会社
土肥 が担当しました