プラスチック製コンテナの破損の危険性について
液体の廃棄物を運搬するときに、プラスチック製コンテナ(1m3コンテナ)が使用されることがあります。
お客様の製品運搬用のコンテナを廃棄物運搬に転用する例がよく見られます。製品と違い廃棄物は性状が安定していないので、製品運搬用のコンテナを廃棄物の運搬に使用すると、予想以上にコンテナの劣化が早まったり破損したりする場合があるので注意が必要です。
1m3コンテナは、特に容器の底部にひびや割れなどの不具合が生じると、最悪の場合、コンテナ内の液体廃棄物が全て流れ出すことになってしまいますから、漏洩事故が起こったときに周辺環境や周辺住民の健康に与える被害は甚大なものになります。
■破損したコンテナの実例を見てみましょう
経年劣化でコンテナの上部に亀裂が入ってしまった例です。
一般的に、コンテナには製造年月の刻印がされています。
まず、耐用年数を越えたコンテナを使用していないかチェックし、比較的新しいコンテナでも、変形、腐食、割れ・ひびなどの異常がないか、よく確認してから使用してください。
コンテナ製造メーカーの仕様書や取扱説明書には、破損トラブルを防ぐために、多岐にわたる使用上の注意事項が記載されています。その内容をご覧になり、使用しているコンテナの材質が運搬する廃棄物の性状に適しているか、コンテナの安全管理体制に不備はないか等、充分ご検討ください。
廃棄物の安全・適正な運搬はお客様のご協力なくしてなしえません。ご安全に!
■こんなコンテナは危険です!
※これらは外観上明らかに危険性があることが分かる一例です。廃棄物の運搬について判断に迷ったら、ぜひご相談ください。
■台座部分が腐食している
■変色・変形している
■キャップが破損している
■容器いっぱいに充填している
※揮発性が高い廃棄物を満充填すると、熱膨張によって容器が破損する恐れがあります。
この記事は
メルテック株式会社
大原 が担当しました