タイ・シーラーチャー点描
~シーラーチャー点描~
環境規制の強化および環境保全意識の高まりにより、適正処理へのニーズが一層高まりつつあるタイの廃棄物処理事情をこれまでお届けしてきました。
今回は、ちょっと肩の力を抜いたタイ国のレポートです。
シーラーチャー点描
「こんにちわ!」・・若いタイ人女性から気恥ずかしそうに日本語で話しかけられた時、一瞬私の脳裏にさまざまな想念が駆け巡りましたが、勝手に動転していた私は、タイ語でサワディ!(日本語のこんにちわ)と返すのがやっとでした。
実はこの女性、シーラーチャー市内でひとつしかないデパート(Robinson)のレジ係で、日本語を勉強しているらしいのです。
(同じようなことは、環境関係の打合せでちょくちょく訪れるタイ工業省(バンコク都)の喫茶店でも店員さんから話しかけられるという、うれしい?体験をしました。)
早稲田国際文化センター
シーラーチャーは、2010年10月、早稲田国際文化センターが設立され、タイで最も質の高い日本語教育と国際協力の拠点を目指しているくらいですから、かの地での日本語熱が相当高いのでしょう。
さて、ここシーラーチャーは首都バンコクから車で約二時間、100km南東に位置しています(時速180kmで爆走する運転手も稀ではありませんから、もっと短時間で着くことが多いです)。さらに約30分南下すれば、歓楽地としてあまりに有名なパタヤです。
海岸沿いの公園
シーラーチャーは東洋のデトロイトと呼ばれており、背後の工業団地には数多くの自動車関連企業が進出しています。その多くは日本の企業です。そのためか、進出企業の家族を含めて、約3,000人の日本人が当地に居留しているそうです。
治安は至って良好で、毎日立ち並ぶにナイトマーケット(夜市)や海岸沿いの公園には若男女が繰り出し、夕食をとったり買い物を楽しんだりして、生活をエンジョイしています。
私も10月から12月までの約2ヶ月間の滞在中に、身の危険を感じたことは一度もありませんでした。
ロビンソンデパートのレジの女性しかり、タイの人達は日本のアニメを見て育ったらしく、日本人が大好き、という人が結構多いような気がします。
バンコクポスト紙に書いてあったのですが、海外旅行で訪れたい国の調査をすると、タイ人の半数が真っ先に日本を挙げるらしいです。これほど日本人が好かれていることに驚いてしまいました。
先進医療が受けられる病院
ロビンソンデパートのキッズコーナーはドラエモンやキティーちゃんなどのアニメキャで溢れています。さらに、市内には先進医療を施す病院もありますから、避寒や老後の長期滞在地としても人気急上昇中のようです。
そんないいこと尽くめのタイ(シーラーチャー)ですが、目覚しい経済成長に伴い、環境面での課題も少しずつ見えてきています。
かつて日本が辿った道のり(大量生産、大量消費に由来する環境問題等)をタイも経験しているのかもしれません。
ただし、タイ政府も手をこまねいているわけではなく、数々の対策を講じつつあります。
工場への環境税の導入検討、家電リサイクルにおいては、日本を始め、台湾、欧米各国のリサイクル制度を調査し、タイにあった独自のリサイクルシステム構築に向け活動中のようです。私も対の環境改善の本の一端にでも関わることができれば、と考えています。
この記事は
イー・アンド・イー ソリューションズ
橋本 が担当しました