DOWAエコジャーナル

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海外事業展開と環境管理

2月号では、海外進出・撤退時に注意すべき環境管理のポイントでご紹介しました。今月は、切り口を変えて、海外事業展開に伴う環境管理システムについて紹介します。
キーワードは「企業の存在意義」と「コーポレートスタンダード」です。

1. 企業の存続意義

企業は社会に貢献するからこそ、その社会に存在する意義があります。
では「貢献する」とは、どういうことか。いろいろな切り口がありますが、やはり、「継続的に利益を上げること」は外すことができません。納税を通じての社会への貢献や、従業員やその家族、株主などへの報酬等を通じた貢献が求められているからです。

そしてもう一つ、「企業が自らの行動に責任をもってとり組む」ということがあります。
独国の医薬品・化学品メーカーであるメルク社は、「従業員およびすべての財産の安全・衛生、およびセキュリティと同様に環境保護と保存への責任を認識する」として、国の法規はもちろん、メルク社として独自の社内基準(コーポレートスタンダード)を設け、それにより「安全、衛生やセキュリティ、環境に関する全ての業務において卓越した成果を達成することを約束」することをホームページで広く公表しています。
また、独国の化学・製薬メーカーであるバイエル社でも同様に環境保全、安全、品質を確保するためのマネジメントシステムが構築され、それらの取り組みへの企業責任を認識し、それを順守する活動が公表されています。

2. 新たな管理基準 ~コーポレートスタンダード~

このような世界展開をおこなっている企業が行う環境管理手法(グローバル環境管理)に共通している一つが、「コーポレートスタンダード」です。
環境側面では、通常、事業所ごとに各国の法規制を順守することを目標として管理します。
しかし、コーポレートスタンダードで設定する基準では、基準の設定時点で、企業が最大限できる取組みレベルを掲げていきます。そして、この場合、この基準は各国の規制基準より同等かそれ以上に厳しい基準を設定します。
これは各事業所がそれぞれの法規制を参考にしつつも、企業活動として責任を持つ、課題に取り組むという姿勢がベースになっているためです。

企業の皆様は海外展開を視野に、今後さらに、グローバルな市場で活躍されることが求められていきます。それに伴い企業の管理体制はより複雑化、多様化していくことが予想されます。
つまり、皆様の状況に応じたグローバル環境管理体制の構築がより一層求められる時代になってまいります。

世界にネットワークを有するDOWAエコシステムグループのイー・アンド・イー ソリューションズでは、海外に事業を展開されている企業様を対象に、以下のご提案を行なっています。

■企業様に最適なグローバル環境管理体制の構築コンサルティング

企業様の状況に応じたご提案

イー・アンド・イー ソリューションズでは、グローバル環境管理体制の基礎となる、事業展開先の法規制の調査・取りまとめはもちろん、初期段階では、取り組む事業所ごとの環境管理基準作成、さらには、全体を視野にいれたコーポレートスタンダード構築のお手伝いなど、各種コンサルティングを提供しております。

管理運用システム・事業所での環境監査サービスまで

管理体制の運用に関しても、イー・アンド・イー ソリューションズは世界各国のネットワークを活用し、運用に関するご相談や各国の事業所における監査サポートなど、トータルなサポートサービスを提供しております。


鈴木 この記事は
イー・アンド・イー ソリューションズ
鈴木 が担当しました

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