インドネシアに行ってきました! その2
〜インドネシアの交通事情〜
DOWAエコシステムの海外研修の一環で、インドネシアにある拠点のPT Prasadha Pamunah Limbah Industri社(以下PPLi社)に2週間行って参りました。
今回は私がインドネシア滞在中に経験した交通事情を紹介したいと思います。
●市内で見かけた交通渋滞事情
PPLi社は、ジャカルタから南方へ50kmほど離れたボゴールにあります。私は毎日ジャカルタ市内から車で1時間以上かけて通勤していました。ジャカルタでの何よりの驚きは、とにかく大渋滞していることです。
私も毎日渋滞に巻き込まれ、日によっては帰宅できるまでに4時間近くかかることもありました…。毎日帰宅後は倒れこむように寝ていました。最初の数日間はかなりストレスに感じたものですが、2週目には渋滞にも慣れ、心に余裕が生まれてきました。慣れとは怖いものですね。
ジャカルタ市内の交通の様子
さて、このように慢性的な渋滞とその車両の排気の影響でジャカルタの大気汚染は深刻です。滞在中も日によっては遠くの景色が霞んで見え、大気汚染を身近に感じました。中国の大気汚染が深刻であると言われて久しいですが、インドネシア都市部でも大気汚染は大きな社会問題になりつつあります。
ジャカルタ市内では、渋滞を避けるために一部の通りで車両の通行が多くなる時間帯にナンバーの規制を行っています。これは、日付が奇数の日には奇数ナンバーの車、偶数の日には偶数ナンバーの車しか通れないようになっています。
例えば、16日であれば偶数日ですので、偶数ナンバーの車しか通れません。規制されている時間帯には、警察が通りに立ち、目を光らせて厳しく取り締まりを行っています。
この制度は2016年8月末から導入されました。以前は「3 in 1」という制度がありました。これは、対象の通りを通行するためには「車1台に3人以上が乗っていなくてはならない」というものでした。しかし、チェックのために警官が車の中を覗き込むため、逆に渋滞を引き起こしたり、対象の通りの間だけ乗車人数を増やすようなテクニックを駆使する人が現れたり、制度としてはうまく機能しなかったそうです。ジャカルタでは渋滞緩和にだいぶ苦労しているようです。
これらの渋滞問題にも見られますが、経済発展だけではなく、大気汚染防止など環境対策の重要性をあらためて認識いたしました。今後将来的に少しでも渋滞が緩和され、大気汚染が解消されることを期待しています。
この記事は
DOWAエコシステム ウェステック事業部
吉田 が担当しました