身の回りにあるエコ・フランス その2
〜衣類:テキスタイルの行方〜
1. リサイクルスキーム
家庭の不用品な「衣服、靴、バック、など専用の回収箱」があります。
写真:現在ウィルス感染対策のため回収を停止しているので入り口に紙が貼られています。
衣類の回収箱は居住建物の中にはなく、各地区の歩道や一般道路のスペースに設置されています。
回収箱には、選別されて、それぞれ再利用される割合が書いてあります。61%がテキスタイルとしての再利用と再販。36%が建造資材への再利用。3%がエネルギー原料としての利用されている、と記されています。
回収後、処理場で仕分けされて各用途ごとにリサイクルされます
また、こちらは民間団体のホームページに掲載されているフローです。
出所:Eco TLC ホームぺージ:Que deviennent-ils ?
【参考ぺージ】
フランス 環境庁ホームぺージ:Textiles usagés(フランス語)
Eco TLC ホームぺージ:Que deviennent-ils ?
TECHNIQUES DE L'INGENIEURホームぺージ:Recyclage dans le secteur textile(フランス語)
フランスでは、古着を再販したり、切り刻んでクッションの中綿や断熱として使うだけでなく、繊維を取り出して再利用もしています。
具体的には回収された服のうち、特に「コットン」と「コットンとポリ」のような素材(Tシャツやスゥエット、靴下など、一旦回収した繊維を全部ほぐして元の繊維の状態まで戻して、それをさらに織り直して使用すると、実際に非常に柔らかな手触りの生地に生まれ変わります。)
子供服は1ヶ月から12ヶ月1歳〜2歳もしくは3歳〜5歳などメーカーによってクラス分けされていますが、新しい繊維は最終工程での仕上げ加工剤によってアレルギーが発生することがあり、これを避けるため、手間も時間もコストもかかりますが、フランスは「テキスタイル(布や織物)の国」ですので、テキスタイル業界に色々な取組がなされています。
2. 寄付のスキーム
そのほかに「古着回収」については「貧しく衣服に困窮している国」などへの支援として、国や市民団体などを通じて提供されています。
いくつかご紹介します。
Time To Help-France
連帯と共有という価値観を持つフランスおよび国際的な人道主義組織です。 その目的は、フランスおよび世界の他の地域で最も貧しい人々を助け、最も貧しい人々の苦しみを緩和することです。
La Collecte de Vêtements - Time To Help - France
Secours Islamique France(SIF)
フランスと世界の両方で、人道援助と開発援助の分野における国際連帯、社会的および人道的活動に専念する非政府組織です。
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この記事は
パリ市のセーヌ河近くに住む
カフェ・めぐみ が担当しました