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海外事情

タイ王国に行ってきました!
〜タイ王国と日本の最終処分場の違い〜

こんにちは!山内と申します。初めて記事を書かせていただきます。非常に有難いことにタイ王国の最終処分場について、現地で直に勉強できる機会を与えてもらいました。期間は約2週間で、その期間で経験したタイ王国と日本の最終処分場の違いについて紹介したいと思います。

■タイ王国と日本の最終処分場の違い

日本の最終処分場に埋め立てられるものは、焼却炉から発生した燃え殻やばいじんと呼ばれる焼却残渣が高い割合を占めています。一方、タイ王国では焼却していない家庭ごみなどそのままの廃棄物の割合が非常に高いです。

その結果、廃棄物の含水率が高く、発酵などの反応も起きるため廃棄物を積み上げることが困難です。また、スコールを考慮した浸出処理設備や処分場から発生するメタンガスや臭気(硫化水素などを含む)を回収・焼却する設備が必要であることも大きな特徴です。(ただ野積みされているだけの処分場もあります)

写真左:最終処分場 頂上部
埋立作業後には、ポリエチレンシートや土を被せて、廃棄物と臭気の拡散を防ぎます。
写真右:メタンガス・臭気焼却設備
廃棄物から発生するメタンガス・臭気はホースを通して回収され、焼却設備へ送られます。

法律の違いによって、受け入れている廃棄物は異なっていますが、近年の調査において、タイ王国の最終処分場の残余年数は非有害廃棄物最終処分場で20~25年、有害廃棄物最終処分場では15~20年と推計されています。(平成22年度資源循環型推進調査(近畿経済産業局))

またゴミの発生量も増えているため、タイにおいても残余年数を引き延ばすような法規制がされていくと考えられます。その延命策として焼却が促進される可能性もあり、未来には日本のような焼却残渣比率が高い最終処分場になっていくのかもしれません。

最終処分場の違いについて紹介させていただきました。タイ王国と日本では、法規制が全く異なることから、日本国内では見かけない風景を見ることができました。
法規制が整備されてきた背景を理解し、今後の動きを注視していくことが重要と感じています。


石津 この記事は
エコシステム千葉
山内 が担当しました

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