日本政策投資銀行の竹ケ原さんが本を出版されました
以前その道の人に聞くコーナーでお話を伺った、株式会社日本政策投資銀行の竹ケ原さんが、ラルフ・フュロップさんと共著で本を出版されました。
「ドイツ環境都市モデルの教訓」(エネルギーフォーラム新書945円)
内容情報より
「環境先進国」として手放しに称える向きと、「実際にはうまくいっていない」というネガティブな評価と、両極端の情報ばかりが行き交うドイツ。点在する数多くの環境都市モデルから我々が学ぶべきエッセンスはなにか。いたずらに美化したり、過小評価するのではなく、現地ならではの視点で、エコシティーを巡るポリシーミックスの実像を探ってみたい。
ヨーロッパで「環境」で有名な国はどこかを考えると、思いつくのはスウェーデンかドイツ、という人は多いと思います。ただ、ドイツの環境に関しての書籍を読むと、本の著者がドイツを訪ねた時期や著者の考え等によって、話の内容が180度異なっています。例えば、容器包装リサイクルを始めた頃は順調でなかったにしろ、問題を克服して、今に至っているはずなのに、時間軸を含めて書かれている本は、なかなかありません。
日本からドイツを訪ねて取材をして書かれた本は「点」の情報なのですが、この「ドイツ環境都市モデルの教訓」は、ドイツに住んでいるからこその時間軸による「線」の情報、さらに、さまざまな話題による「3D」の情報が得られる、とても貴重な1冊です。
ドイツの「再生可能エネルギーの全量固定買取制度」、「容器包装リサイクル」など、聞いたことはあるけど、よく知らない、そんな方に特にお勧めします。ドイツの環境政策で何が起こっているのかを、客観的に知ることができます。