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インドネシアでの工場操業時の留意点

■インドネシアでの工場操業時の留意点

Q.インドネシアに工場があります。環境面で気を付ける事を教えてください。

A.

インドネシアでは、厳格な罰則規定を伴う環境改正法が2010年に制定されました。大気汚染や水質汚染、廃棄物の適正処理、地下環境(土壌)汚染、有害廃棄物の越境移動など、環境改正法は全ての環境分野をカバーしています。したがって、これまでの操業内容を、上の観点で再度チェックすることが重要となります。
具体的には、

  • 必要な許認可、環境アセスを実施・取得しているか?
  • 環境に関する適用法令の内容を理解しているか?
  • 環境モニタリング計画に沿ったモニタリングを継続し、適宜環境省に書類を提出しているか?
  • 有害物質の使用状況を確認しているか?
  • アスベスト、PCB、特定フロンなどの使用状況、保管状況を確認しているか?
  • 排水基準を満たしているか?
  • 大気の排出基準を満たしているか?
  • 有害廃棄物の適正処理をしているか? その場合、マニフェストおよび処理完了証明等の書類を保管しているか?
  • 有害廃棄物処理業者の定期的な監査を実施しているか?

という内容のチェックが必要です。

また、インドネシアでは2010年に土壌汚染に関する法令も制定されており、地下環境防止のための活動も留意しておかなければなりません。そのためには、工場の建屋図面、配管・配線図、設備増設やレイアウト変更時の記録、過去に使用していた物質の把握、使用物質のMSDS、過去の漏洩事故に関する記録などを保管しておくことが重要です。

インドネシアでは、産業の発展とともに環境に関する意識も高まりつつあります。円滑にインドネシアへの進出、操業を進めるためにも、環境面に関する配慮や注意、防止活動を実施することが、リスク低減の一助となるのだと思っています。

DOWAグループのPPLiは、インドネシアで創業1994年に創業、2009年からは日本人スタッフも駐在しております。廃棄物処理・サイトサービス・リサイクル・土壌調査・土壌浄化のみならず、環境に関する疑問解消のための情報をご提供しております。


伊藤 この記事は
DOWAエコシステム 海外事業推進部
伊藤 が担当しました

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