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有害物質の有害性ってどんなことですか?

約半分の特定有害物質が発がん性または発がん性の疑いのある物質になっています。また、一般的に毒を摂取した場合には、肝臓が障害を受ける場合が多く、特定有害物質によっても多くの物質で肝臓への影響が確認されています。また、嘔吐、下痢、頭痛といった症状や、手足のしびれ、脳障害等のケースもありますが、これら特定有害物質に関しては、有害性が認識されてからは、代替製品への切り替えが行われており、従来と比較すると現在の使用量は非常に低いといえます。

■ 表 汚染物質の主な毒性

揮発性有機化合物による地下水汚染対策に関するパンフレット「地下水をきれいにするために」付表1(平成16年7月 環境省環境管理局水管理部)より抜粋

汚染物質の主な毒性
  物質名 主な毒性
揮発性有機化合物 四塩化炭素 意識喪失、慢性脳障害
発ガン性の疑い(IARC2B)
1,2-ジクロロエタン 肺炎、肝障害、変異原性
発ガン性の疑い(IARC2B)
1,1-ジクロロエチレン 肺炎、肝障害、変異原性
シス1,2-ジクロロエチレン 意識低下、皮膚脱脂
1,3-ジクロロプロペン 皮膚・気道刺激
発ガン性の疑い(IARC2B)
ジクロロメタン 肺炎、肝障害
発ガン性の疑い(IARC2B)
テトラクロロエチレン 肝臓・腎臓への影響
人の発ガン性の疑い(IARC2A)
1,1,1-トリクロロエタン 呼吸困難、意識喪失、肝障害
1,1,2-トリクロロエタン 肝腎障害
トリクロロエチレン 神経障害、肝腎障害、変異原性
人の発ガン性の疑い(IARC2A)
ベンゼン 肺炎、意識喪失
人の発ガン性(IARC1)
重金属 カドミウム 嘔吐、めまい、腎不全
人の発ガン性(IARC1)
六価クロム 嘔吐、下痢、肝炎
人の発ガン性(IARC1)
シアン 呼吸麻痺、失神、痙攣
総水銀 手指の震え、腎障害
アルキル水銀 知覚言語障害、運動障害
セレン 嘔吐、胃腸障害、貧血
嘔吐、下痢、感覚障害
発ガン性の疑い(IARC2B)
砒素 嘔吐、下痢、黒皮症
人の発ガン性(IARC1)
ふっ素 呼吸器障害、歯骨への影響
ほう素 嘔吐、神経障害、下痢
シマジン 頭痛、神経障害
チウラム 頭痛、咳、肝肺への影響
チオベンカルブ 急性毒性あり除草剤
PCB 手足のしびれ、肝臓障害
人の発ガン性の疑い(IARC2A)
硝酸・亜硝酸性窒素 メトヘモグロビン血症

注)IARC1等は国際ガン研究機関の発ガン性評価
注)IARC1:人への発ガン性データが充分ある。IARC2A:人への発ガン性が疑われる物質
IARC2B:発ガン性の可能性のある物質


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