エコプロ2018ブースツアーを再現します(8) ~破砕選別編~
破砕選別コーナーへようこそ
ここは家電の破砕選別工場です。
家電リサイクル法という法律によって、使用済のエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機といった家電製品から、有効利用できる部分を回収することが義務付けられました。
これらはエリアごとに一旦集められ、このパネルのような家電リサイクル工場に運ばれます。
みなさんが、家電を買い替えたり、廃棄する際に支払うリサイクル料金で、使用済の家電を運搬したり、分解して金属などの資源を回収する費用が賄われています。
金属を回収するために、まずは使用済の家電を分解していきます。実はこれ、機械ではなく、人の手で行っているのです。
人の手で分解する理由は、様々な年代や型式の家電から、「無駄なく」「確実に」、純度の高い状態で部品を取りだして、リサイクルすることができるからです。
最初から機械で細かく砕いてしまうと、どうしても鉄・アルミ・銅・プラスチックなどが混ざってしまい、金属やプラスチックとしてリサイクルできない割合が増えてしまうのです。
これは無駄ですよね。
さらに、家電には、フロンや水銀など漏れ出すと環境に悪影響を及ぼす物質が使われています。そのため人間の手で丁寧に分解し、有害なものを回収することで、環境に悪影響を及ぼすリスクを減らすことができるというメリットもあります。
人の手で取り除いたあとは、機械によって破砕します。破砕されたものから、磁力や風力などを使って、さらに金属別に分けて回収します。これを選別と呼びます。これが破砕して選別された銅とアルミニウムになります。
DOWAでは、この家電4品目以外にも、パソコンやデジタルカメラやゲーム機などの小型家電からも金属を回収しています。
このように、世の中で、いらないと思われていたものから、徹底的に金属をリサイクルしようとしているわけです。
それでは最後のコーナーへ道は続きます。こちら(エピローグ)にお進みください!
この記事は
DOWAエコシステム 企画室
和田 が担当しました