DOWAエコジャーナル

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DOWAが考える土壌汚染対策の未来形

~持続可能な社会構築に貢献する浄化対策
(Sustainable Remediation)~

これまでの土壌汚染対策は、法令順守・コンプライアンスを主な目的として実施されてきました。「土壌汚染対策は、何も生み出さないマイナスコストだけれども、法に触れてはいけないので、とにかく安く実施したい」とのお客様の声をたくさんお伺いしました。
だからこそ、DOWAの総合的な環境事業を組み合わせ、対策実施者にプラスになる汚染対策をご提案いたします。

◆義務(コンプライアンス)から企業の社会的責任へ

環境に関して、企業が求められているものは、年々変化してきており、コンプライアンス(遵法)だけでなく、社会的責任も組織に求められるようになってきました。
コンプライアンス(遵法)すなわち法を守ることは、企業として「あたりまえのこと」であり、「義務」と捉えられるようになってきています。最近注目されている企業の社会的責任(CSR: Corporate Social Responsibility)とは企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会や環境へ与える影響に責任をもつという考え方です。CSRとは、CSR報告書に載せるべき社会貢献と思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、企業の社会的責任はもっと広い意味を持っています。

コンプライアンスから企業の社会的責任へ

◆環境側面での取組みが評価されるようになってきました

「DBJ環境格付」の実績企業の社会的責任のうち環境側面での企業の取組みに対して、近年、金融機関・投資機関などが評価を行うようになってきました。
日本政策投資銀行は平成16年より環境格付けを実施しています。環境格付けとは、環境経営調査により環境に配慮した経営を評価・評点化し、融資条件に反映させるというものです。この環境格付けは2008年、2009年と増加し、2010年9月末までの累計は210社以上、融資累計額は3,000億円以上とのことです。
このように、環境へ配慮した取組は、コンプライアンスや社会貢献として取り組むだけでなく、第3者から評価され投融資に影響する場面が増えています。

◆持続可能な社会構築に貢献する浄化対策のご提案

持続可能な社会構築に貢献する浄化対策とは、将来の環境や次世代の利益を損なわない範囲内で社会発展を進めながら事業活動を行っている方々のために配慮した浄化対策です。

従来型の汚染対策は、対策コスト、期間、確実性が評価項目だったのに対して、持続可能な社会構築に貢献する浄化対策は、これらの項目に加え、環境リスクの増減、資源の有効利用性、温室効果ガスの排出量、生物多様性との関連性等、様々な分野についても評価しますので、環境インパクトに配慮した浄化対策を選定することが可能となります。

持続可能な社会構築に貢献する浄化対策のご提案

◆持続可能な社会構築に貢献する浄化対策へのDOWAの取組み

・対策

DOWAエコシステムでは、汚染土壌許可施設での浄化だけでなく、現地での土壌洗浄や原位置での鉄粉による土壌浄化、バイオを用いた地下水浄化、PRB(透過性反応壁)を用いた地下水浄化など、環境負荷を低減させる浄化技術を開発し、実用化することにより、環境負荷低減に貢献してきました。
今後、対策手法の環境負荷や社会性などを総合的に評価することで、お客様の目的に合わせた最適な対策のご提案を行う「DOWAの設計力」に活かしていきます。

・運搬

DOWAエコシステムでは、低炭素化を目指して物流の効率化を進め、低炭素化に取り組んでいます。
船舶や鉄道コンテナを利用するモーダルシフトだけでなく、トラックの帰り荷便を積極的に利用しています。例えば、車両輸送の場合、A地点からB地点へ荷物を運んだトラックは、そのままでは空荷でA地点へ帰ることになりますが、A地点へ帰るトラックに違う荷物を乗せてB地点へ返すことで、エネルギー消費の無駄をなくしています。

・今後の取組み

自社で実施しているCDM事業によって創出される排出権を用いて土壌調査・浄化対策により排出されるCO2をオフセットするサービスを来年度から開始する予定です。

将来的には、自然エネルギーの利用や、浄化土壌の活用などを通じて、総合環境対策会社の強みを生かし、持続可能な社会構築に貢献する浄化対策のメニューを拡充します。

◆土壌汚染対策におけるDOWAの将来目標

費用もイメージも“とにかくマイナス”という浄化対策ではなく、浄化対策をすることがお客様の“プラス”になるような浄化対策の実現に向けて、DOWAエコシステムは新たな取組みを進めていきます。

土壌汚染対策におけるDOWAの将来目標


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