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過積載の危険性と背景 その2 〜トラックと積載重量〜

【1】トラックの種類

  • 貨物自動車
    もつぱら貨物を運搬する構造の自動車 (道路交通法 第五十五条)
  • トラック(truck)
    貨物自動車のことです。

  • ダンプトラック
    ダンプ(どさっと降ろす)できるトラック、つまり、荷台が可動式で、積んだ荷を降ろせるトラックです。

  • 土砂運搬車
    土砂等を大型自動車(ダンプトラック)で運搬するために、「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」に基づき、国土交通大臣(使用の本拠を管轄する運輸支局長)へ使用届出を提出して、表示番号の指定を受けた車です。

  • 深あおりダンプトラップ
    荷台の煽り(あおり:両側面と後部)を高くして荷台の容積を大きくし、かさ張る積荷の大量輸送に適したダンプトラック。このトラックに土砂を積むと相当重量積めるので、土砂運搬が禁止されます。(通称:土砂禁ダンプ)

【2】積載重量

過積載とは、積載し過ぎという事ですが、では、適切な積載量とはどれくらいなのでしょうか。

道路法、それに基づく車両制限令によって、車両の重量、幅、長さ、高さ等が定められています。

車両の諸元 一般的制限値(最高限度)
2.5メートル
長さ 12.0メートル
高さ 3.8メートル
重さ 総重量 20.0トン
高速自動車国道又は道路管理者が道路の構造の保全及び交通の危険の防止上支障がないと認めて指定した道路を通行する車両は25.0トン
総重量 10.0トン
隣接軸重 ○隣り合う車軸の軸距が1.8メートル未満 18.0トン
(ただし、隣り合う車軸の軸距が1.3メートル以上、かつ隣り合う車軸の軸重がいずれも9.5トン以下のときは19トン)
○隣り合う車軸の軸距が1.8メートル以上 20.0トン
輪荷重 5.0トン
最小回転半径 12.0メートル

出典:国土交通省関東地方整備局ホームページ 道路法に基づく車両の制限とは

こうした情報は、車検証に記載されます。

■最大積載量

車両の車両総重量から、結果として出来上がった車両本体の重量(貨物を積載しない空車時の重量)を引いた重さがその車両の最大積載量となります。

車検証に記載されている最大積載重量は、以下の様に計算されます。

最大積載重量=車両総重量(車両そのものの重量)-(乗車定員×55kg+オイル・燃料・水)

ですが、実際のトラックには、スペアタイヤや工具、冬季はチェーンなどを積んでいますので、車検証に記載された最大積載重量を積んでも、過積載となってしまいます。
そこでDOWAエコシステムグループでは、自主管理値として以下の計算で最大積載重量を算出し、積載重量を管理しています。

最大積載重量=車両総重量-(車両重量+乗車人数×55kg+オイル・燃料・水・スペアタイヤ・工具ジャッキ・チェーンなど)

【参考資料】

国土交通省 関東地方整備局ホームページ
特殊車両通行許可制度について


猪又 この記事は
DOWAエコシステム ジオテック事業部
猪又 が担当しました

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