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海外事情

シンガポールの生活と廃棄物事情 −その2

まずはシンガポールでの廃棄物の分類について説明をしておきます。
廃棄物は、大きく一般廃棄物と有害産業廃棄物とに分類されます。
一般廃棄物は有害産業廃棄物以外の廃棄物で、その中には企業から発生するもの、家庭から発生するもの、商店から発生するものに再分類できます。

1. 一般廃棄物(General Waste)

家庭などから発生する固形の一般廃棄物は、リサイクルできるものとできないものに分けた後、できないものは焼却炉で燃やされ、最終処分場に埋め立てられます。
かつてシンガポールでは廃棄物は全量埋立で、5つの最終処分場がありました。廃棄物の減容化と無害化を目的に1978年に最初の焼却炉が稼動し、現在焼却炉は4ヶ所設置され、そして最終処分場は沖合にあるスマカウ島1つのみとなっています。
廃棄物は、地区別に決められた4つの委託業者により集荷されています。

General Waste disposal chart(2010)

なお、企業から出る一般廃棄物は、多くはリサイクルに回ることが多いようです。
後述の通りシンガポールでは廃棄物の排出を減らす運動を行っており、企業で分別→リサイクル、それ以外物は上記の図の通りシンガポール国内で完全に処理されています。

2. 有害産業廃棄物(Toxic industrial waste)

有害産業廃棄物の対象は、Environmental Public Health Regulations 1988によって細かく定められており、ウェブ上でも確認することができます。
有害産業廃棄物は許可業者のみ取扱が可能で、輸送にはマニフェスト(E-tracking、またはConsignment note)が必要です。

シンガポールにはDOWAエコシステムグループのTechnochem社があります。
有害産業廃棄物の焼却処理、廃液処理、貴金属リサイクルはTechnochem社にお任せください。

3. ゴミ削減の動き(Waste minimization, Reuse & Recycle)

シンガポールでは発生する廃棄物の発生量自体を減らすために、全島挙げて3R(Reduce, Reuse and Recycle)の取組みを進めています。

取組み名 概要
国家リサイクルプログラム
(NRP)
2001年から始まったプログラム。
①家庭ごみの分別回収
②集荷後分別場にて再分別し、リサイクル率を高める
等の取組みがあり、リサイクル率の向上とともに住民のリサイクル意識を高める目的がある。
環境教育と学校での実践 2004年より始まっており、学校又は幼稚園などにリサイクルコーナーなどを設け、ゴミの分別とともに、子供のリサイクル意識を高める取組み。
工業団地での取り組み JTCにより2003年より始まっており、ジュロン工業地区での木などの廃棄物の再利用などを進めている。
Singapore Packaging Agreement
(SPA)
2007年から実施されているこの取組みには500以上の企業や団体などの参加している。包装、パッケージングを削減することを目的としている。当初食品飲料から始まった取組みだが、現在はあらゆるものを対象としている。

これらの取組みにより、シンガポールでの廃棄物の発生総量は2001年の約280万トンを上限に減っています。

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