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e.コラム

そだねー

「そだねー」という北海道弁が流行ったのはもう1年以上前。最近また北海道弁を聞くことができるNHKの朝ドラ「なつぞら」が毎日の楽しみです。
とはいえ、そもそも「そだねー」が北海道弁なのか、実はしっくりきていませんでした。19歳から10年間北海道で過ごしたのですが、帯広で6年間と札幌で4年間、周りに「そだねー」を使う人は居たのか?実はもう覚えてない・・・。

そだねー・・・。

でも!「なつぞら」の舞台は十勝地方(帯広)
ネイティブが聞いたらちょっと違うかもしれないけども、特に松嶋菜々子はちょっと大げさすぎないかい?とも思うけれども、私には懐かしい北海道弁(十勝弁?)が聞けて、楽しい!

このドラマ、私の母校、帯広畜産大学がロケに使われていたり、大学の隣りにあった帯広農業高校がモデルになったりしているので、毎回知っている場所をテレビの中に探すのですが、未だ分からず・・・。

それはさておきテレビドラマを見ながら、数十年前に生まれ育った埼玉を遠く離れ、北海道・帯広で暮らし始めた頃の北海道弁体験を思い出します。
といっても北海道弁というのは実は標準語と殆ど変わりはありません。道南地方や沿岸部では東北(津軽)の影響を受けたいわゆる浜言葉がありますが、札幌などの都市部・内陸部の北海道弁は内地(本州)から移り住んだ人のそれぞれ方言が融合して共通語化して成り立ったらしいです。だから、北海道弁体験と言うほどのことはないのですが。

まずは、すぐに覚えて使えるようになったのは語尾系と接頭系の言い回し。なんと無く意味も使い方も感覚的にすぐに分かって北海道人っぽく話すことができます。

  • ~しょ、~しょや=でしょ?でしょうよ、みたいな感じ。
  • ~でない?~でないかい?=問いかけ、疑問、そうじゃない?そうじゃなかったっけ?
  • なんもなんも=全然とか、どういたしまして、的な感じ。

逆に、違和感満載だったのが、、、、名詞系・動詞系・形容詞系

  • 手袋を履く=手袋をはめる。
    「履く」は足に関わる言葉と思っていたので、最初聞いたときは正直こいつ○○か?と思った。
  • おばんでした=こんばんは。
    今会ってるのに、なして過去形! 似たような使い方に、人との会話(主に電話かな?)でも、今話し始めたのにもかかわらず過去形で「鈴木でした」みたいな挨拶もあったような。。。
    「おばんでした」は、「おばんです」とも言うようですが、使い分けがわかりませんでした。(札幌ネイティブ曰く、どちらでもいいそうです)
  • ゴミを投げる=ゴミを捨てる。
    「このゴミ投げといて」と言われて思わず「何処に!?」と聞き返し笑われましたが、ゴミを投げるという表現は正直どうかと思ったものです。ただ、捨てると言う言葉も使い分けるようで「ペットボトルは中の液体を捨ててから投げてください」という表現は有りらしい(笑)

教えてもらわないと分からなかったのは、

  • かまかす:かき混ぜる
  • おがる:植物が成長する、育つ
  • じょっぴんかう、じょっぴんかける:鍵かける
  • ばくる:交換する
  • げっぱ(げれっぱ):最下位、ビリ
    など。

それと身体に関わる言葉はなんとなく言い得て妙な感じで、

  • ちょす:触る、いじる、かまう
  • かっちゃく:ひっかく
  • おっちゃんこ:(子供が)座る
  • めっぱ:ものもらい、めやに
  • いずい:違和感がある感じ、かゆい
  • つっぺする:栓をする、鼻血が出たときのティッシュで鼻栓する
    など。

ちょっと上級レベルなのは、「~さる、さんない」と言う表現。

  • スイッチが押ささる=スイッチが(そんなつもりではなかったのに)押してしまった。
  • スイッチが押ささんない=スイッチが押せない。
  • ペンが書かさんない=ペンが書けない。
  • この漫画どんどん読まさる=この漫画(面白くて)どんどん読める、読めてしまう。

ここであらためて調べてみると、国語的には・・・

『五段活用動詞の「未然形+さる」、上一段・下一段活用動詞の「未然形+らさる」で、共通語には存在しない自発的表現で、一部の特定の動詞で用いられることが多く、「進んでそうしようと思っているわけではないが、状況が自動的にそうしてしまう」という心情を表せる。また、道具を主語に据えた際の道具そのものの性質・状態を表現するという意味では、中間構文としての性質もある。』

なるほど、何か間違った時に他の人のせいにするのではなく物に責任転嫁するような使い方のようです。

これを書きながら北海道生まれ育ちの妻に北海道弁聞き取り調査をしましたが、お互い30年以上内地暮らしのため今では殆ど生の北海道弁を話すことも聞くこともなく、すっかり忘れていることに気がついたのでした。


鈴木 この記事は
エコシステムジャパン株式会社 PCB営業部
鈴木 が担当しました

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