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カブトムシ

我家は、ピカピカの1年生の娘(6才)と幼稚園児の息子(4才)と妻と私の4人家族である。
息子は昨年まで触る事すら出来なかったカブトムシであったが、今年から幼稚園に通いはじめたせいか、欲しくて欲しくてたまらないようであった。
なぜか偶然近所のスーパーでカブトムシが配られており、2匹ほど我家の臨時の家族に加わった。まずは、2匹のカブトムシには十分な広さの虫籠を準備し、美味しそうな桃と西瓜を入れてじっくりと鑑賞・・・。

私は幼い頃に、近所の森中の昆虫を捕まえに飛び回っていた記憶を鮮明に覚えている。
小さな虫籠に沢山のカブトムシやクワガタムシを入れて喜んでいた。

山手線のように混雑した虫籠の中でひっくり返ったり、喧嘩したり、兎に角にぎやかなものだった。しかし今は、少しは成長した為か、仕事が営業職である為なのか、カブトムシ(相手)の本当の気持ちが知りたくて仕方がない。

私の気持ちを4才の息子が理解する事は困難なのか、幾度となく説得をしても、宝物を奪われるような素振りで虫籠を抱き、決して手放そうとはしない。涙を流すくらいなので蓋を開けて逃がしてしまうなんてもっての外だ。

夜になると虫籠からバタバタと羽を広げる音が聴こえる。
切ない気持ちにもなるが、幼い頃の自分は、その姿を見て喜んでいたなぁ等と少々反省をする。

布団の中で毎度即席の作り話を話して子供を寝かせるのが最近のブームだ。
次の日の夜も娘と息子が何かお話をしてと私にオネダリをしてきた。
今宵は「やさしい男の子とカブトムシ」の物語である。
いろんな話をしたのだが、最後に主人公の心やさしい男の子はカブトムシの事を思い、虫籠の蓋を見事に開けて、作り話のカブトムシは喜んで羽を広げ、大空高く飛んで行きました・・・。

翌日、私の息子も虫籠の蓋を開けた。
「カブトムシは森で遊んでから、また帰ってくるよ」と息子は言いながら・・・。
しかし、カブトムシはなかなか飛んでいかず、惜しんでるのか、居心地が良いのか、ベランダのプランターを2日程ウロウロして、我家を楽しませてくれました。


諸星 この記事は
エコシステムジャパン株式会社
諸星 が担当しました

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