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e.コラム

ゲリラ豪雨が多かった夏

お盆の時期に、長野県で「諏訪湖花火大会」が行われています。
40,000発で、狭い盆地で行われることもあって迫力は日本一と言ってもいいのではないかと思います。
今年はゲリラ豪雨で開始後すぐに中止となり、JRも止まったことで鑑賞されてた方は、大変な思いをされたのでは・・・と思います。
自分も毎年のように鑑賞していましたが、偶然にも今年は近場の花火大会に行くことにしたため難を逃れました。

今年は本当にゲリラ豪雨が多い夏でした。

何でこんなに多いのでしょうか?ニュースなどの解説では世界的な気候変動の影響・・・などと言われていますが、自分としてはいまいちピンと来ませんでした。

そんな中で見付けた面白いヒントが、「水循環」でした。

「水循環」とは、ご存知の通り、発生した水蒸気が大気中のある高度で過飽和して雲が形成され、雲粒が大きくなると水滴となって重力で落下することで雨となり、地表で溜まった水のうち一部が水蒸気となる・・・
この一連の流れです。

水蒸気は海洋で発生することが多く、雲も陸地に至ると雨となることが多いことから、ある意味、海洋で発生した雲が陸地で雨をもたらすという循環であるとも言えます。

そもそも、なぜ海洋で形成された雲が陸地に至ると崩壊し雨となるのでしょうか?
これは陸地と海洋の「水蒸気の違い」と「昼夜の温度差の違い」と言われています。
前述の通り、陸地は海洋に比べ、水蒸気が少ないことから上昇気流があまり発生しません。また、温度差に関して言えば、例えば砂浜は昼間は立っていられないくらい熱いですが、夜になると逆に冷たくなります。
つまり、雲が陸地に至ると、上昇気流がなくなって重力落下によること、
また周囲の温度が下がるため水蒸気から水滴に発達しやすくなること、
これらの要因によって雨となりやすくなります。

都市化が進むと、地表のほとんどが舗装道路となっていきます。最近は地方でも立派な道路が増えました。
土壌は水を含むことから温度差が緩和されますが、舗装道路は砂漠と同じような急激な温度差を生みます。
特に夕方から夜間にかけて、一気に温度が下がると、雲は水滴への発達が異常に早くなる、これが急激な雨を生むのではないか?
こう考えると、ゲリラ豪雨が夕方以降に頻発しているのもうなずけます。

ゲリラ豪雨がもたらす本当の害は、急激な雨による水害だけでなく、本来は山間部などの水源地に雨となり河川や地下水に流れて使用するはずの水が、沿岸都市部で一気に流れ出てしまい、水源地に至らないという点です。

東京の都市化は今になって始まったことではなく、何で今年が異常に?の答えはこれだけでは残念ながら出ません。
自然は、常に様々な要素が絡み合い、起こった事に関して明確な原因を特定することが困難です。ですが、複雑で容易に理解し難いこともまた、自然に対し神秘かつ魅力を感じる要素なのではないでしょうか。


この記事は
DOWAエコシステム ロジスティクス事業部
廣田 が担当しました

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