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カタログに載らない話

エコプロパネル(3) DOWAの土壌・地下水の浄化

エコプロダクツ展で展示したパネルを、エコジャーナルで紹介します。
シリーズ第3回は土壌・地下水の浄化事業です。

■土壌汚染とは

土壌汚染とは有害物質が土を汚してしまうことを指します。

発生原因は様々で、例えば、工場やクリーニング店で使用されている薬品、製品などに含まれている有害物質が土の中に漏れたりすることで発生します。

■土壌汚染の影響

汚染された土壌を口にしたり、汚染された地下水を飲んだりすることで、有害物質が体内に入ってしまうと健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
このような問題を起こさないためにも、汚れた土壌を対策する必要があります。

■土壌汚染の対策

対策の方法としては、汚染が広がるのを防いだり、汚染そのものを取り除く方法などがあります。

DOWAエコシステムでは、汚染が広がるのを防いだり、汚染そのものを取り除く対策を実施しています。

例えば、汚染土壌を掘り起こして、処理プラントまで運んで浄化する方法があります(場外処理)。
DOWAエコシステムは秋田県大館市に国内最大級の汚染土壌処理プラントを保有しており、そこでは汚染された土壌を洗い、きれいにしています。

また、汚染土壌を掘り起こさずに、現地で処理する方法もあります(現地処理)。
VOCに汚染された土壌に浄化専用の鉄の粉を混ぜ込み土壌を浄化したり、地下水がVOCに汚染されてしまった場合には、地下に透過反応壁を作り、地下水を浄化する事もできます。

■大量発生が見込まれる大規模公共工事の掘削土
(自然由来重金属含有土壌)

今後、大規模公共工事などで大量に発生すると見込まれる、自然由来の重金属含有土壌について説明していきます。

日本列島には、多数の火山があり、また鉱山も全国各地に分布しています。温泉には、重金属成分が含まれる事もあります。鉱山は自然的に重金属が濃縮された状態ですが、鉱山にならないまでも、低濃度の重金属成分が土壌や岩石に含まれることがあります。有害元素を含む元素濃度分布の全国マッピングについては、(独)産業総合研究所の地球科学図に示されています。

また、土壌中に含まれる重金属の情報と地質や地形などの地圏環境を統合し、GIS(地理情報システム)を用いて、複数の地圏環境マップを重ね合わせて地図上で表示するシステムが、地圏環境インフォマティクスとして東北大学大学院環境科学研究科によって提供されています。

国土交通省ホームページ
地圏環境インフォマティクス

工事によって堀り出された自然由来の重金属を含む土を長期間放置すると、酸性雨などの影響によって重金属が溶け出し、地下水や周辺土壌を汚染する恐れがあります。そのため、環境省では土壌汚染対策法に準じて自然由来の汚染土壌も処理をするように指導しています。

現在計画されている、大規模公共工事によって発生する残土の推計量をまとめたのが上の図です。

これらの工事から発生する掘削土は年間1,500万トンと推定されています。そのうちの20%が自然由来重金属含有土壌と仮定すると推計年間300万トンの自然由来重金属含有土壌が発生すると見込まれ、その対策が必要になります。

通常、国内で処理されている汚染土壌量は年間約280万トンであることから、従来の処理量の2倍の汚染土が発生する可能性があり、汚染土壌を適切に処理できる体制を構築することが求められています。

■新技術「DME工法」を開発

DOWAエコシステムでは、大量発生する自然由来重金属含有土壌の処理に適した技術として、低コストで大量処理が可能な「DME工法(乾式磁力選別処理工法:Dry Magnetic Extraction Method)」を開発しました。


この記事は
ジオテック事業部
野崎、毛利が担当しました

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